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『ゲゲゲの鬼太郎』の著者。水木しげるさんはその著書『人生をいじくり回してはいけない』で「もし本当にいじめによる自殺を止めようというなら、子どもたちに幸せになる術を身につけさせる必要がある。」「学校から追い出され、会社に入ってもうまくいかず、殴られ笑われ、片腕を失くしても、それでも平気だったのは、楽しいことを見つけ、幸せになる術を身につけていたからだ。」と幸せと自身について語っていらしゃいます。
 
電気は目に見えない。高気圧や低気圧、台風など「感じる」ことができる目に見えないものを形にするからこそ科学ではないのかと水木さんは力説します。妖怪という目に見えないものを漫画にすることで形にしていると語ります。水木さんの考えに影響を与えているのは「運の良さ」。背後霊のようなものがいないと説明がつかないことが多々有ると言います。


 
ラバウルに行った時に乗った船は「この船は浮いているのが不思議なんだ」というほどの日露戦争の時のオンボロ老朽船。事実、ラバウルに着いた後、沈没します。

背後から米軍の攻撃を受けたけど、歩哨に立って5羽のオウムのコミュニケーションを見てたおかげで助かったこと。逆に姑娘が物音を出したため日本軍に連行され自殺した「不運」・・・意識の外に「運・不運」があると感じると言います。

 
 
著書のタイトル「人生をいじくり回してはいけない」というのは、無為ということではありません。
 
 
「自分は漫画家に向いているでしょうか」と意見を求める人が来る。その時点で「もうダメだ」と語ります。

他人の意見や評価はどうでもいい。なんと言われても好きなことを続ける。「続けられずにはいられない」というのが本当ではないのかという。ただし努力は人を裏切ることもある。しかし、夢中でやってる時って幸せの空気が漂っているものだとも。


 
 
幸せ、幸せっていうけど、言い過ぎじゃないのか。ほとんどの人が、もう十分幸せなのに、大した努力もしないで幸せを求めている。命がけで好きなことを貫いてきた水木さんには「怠け者」に見えるようです。それが悪いというのではなく「だからのんびり暮らせばいい」と言います。
 
水木さんだってラバウルで土人とのんびり生きようと思ったのを、上官から一旦国に帰れと言われて帰国したものの貧乏暮しを強いられたので、飯も食わず、睡眠もとらず、命がけで漫画を描いたわけですから。
 

やりたいことに命がけで突撃してもいいし、のんびり暮らしてもいい。それは人それぞれの想いにある。

人生をいじくり回してはいけない」とは、「自分らしく生きたらよい」ということに他ならないのですが、どう生きるにしても「中途半端」はよくないようです。

 
 
 

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