絶品千年杉に悲運のお菊はすがった

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出雲街道(いずもかいどう)は、播磨国姫路(兵庫県姫路市)を起点にして、出雲国松江(島根県松江市)に至る街道のこと。現在で全長約210Kmあります。

江戸時代には大名が江戸へ参勤交代の道として活用されました。

宿場町の主な町に次のような町があります。

  • 飾西宿(兵庫県姫路市)
  • 觜崎宿(兵庫県たつの市)
  • 佐用宿(兵庫県佐用郡佐用町)
  • 土居宿(岡山県美作市)
  • 津山宿(岡山県津山市)
  • 久世宿(岡山県真庭市)
  • 美甘宿(岡山県真庭市)
  • 板井原宿(鳥取県日野郡日野町)
  • 二部宿(鳥取県西伯郡伯耆町)
  • 溝口宿(鳥取県西伯郡伯耆町)
  • 米子宿(鳥取県米子市)
  • 安来宿(島根県安来市)
  • 出雲郷宿(島根県松江市)

 

出雲街道に播磨国青山があります。
播磨国青山とは、現在の姫路のことで、姫路の夢前橋のたもとに、青山の道標があります。

小田垣主馬助という山名家の家老は花野という脇妾を寵愛していました。

ここに出入りしていた笠寺新右衛門という若い侍が、花野に惚れていましたが、花野は拒絶し続けていました。
ある時、小田垣が山名家から拝領していた鮑貝の五つ杯の一つが見あたらないことに気づきます。

犯人は首を縦に振らない花野に恨みを抱いた笠寺でしたが、小田垣は、花野が犯人と決め付け、「杯が見つからなければ小田垣家も滅びる」と脅しながら花野を折檻を続けた挙句、ついに花野を松の木にくくり上げて殺してしまいました。
その後、花野の怨念が毎夜現れるようになりました。この松の木は「首くくりの松」と呼ばれるようになりました。

この事件を大阪で歌舞伎の演目として上演したのが「播州皿屋敷」でしたが、この物語の舞台を江戸に焼き直したお話がお菊・播磨の「番町皿屋敷」だと言われています。

 

お菊播磨の悲恋として有名な「怪談番町皿屋敷」。番町の場所はというと。。。

新宿区にある四ッ谷駅前の交差点が、かつて四谷見附と呼ばれた場所です。
ここを堀を渡って市ヶ谷方向に歩くと番町があります。

番町皿屋敷はここが舞台になっています。

お菊さんは青山播磨守主膳という旗本の屋敷に奉公していました。主人が大切にしていた家宝の皿十枚のうち一枚を誤って割ってしまったことで逆鱗(げきりん)に触れ、手討にすると座敷牢に入れられますが、抜け出して井戸に身を投げます。

お菊さんは幽霊となり、座敷牢に入れられたときと同じように皿を数え、九枚まで数えますが「一枚足りない」と。。。

番町皿屋敷は怪談もののなかでも悲恋として語られることが多いことから同情を誘い三大怪談話として人気を博します。
其れ故、何度も舞台、映画になっているので、目先を変えた物語が何度も展開され、どれがオリジナル(?)か分からない状態ですが、どの物語も皿を数えるのは同じ。

東京に行った際には、お線香が絶えない赤穂浪士のお墓がある東京都港区高輪二丁目にある泉岳寺と併せて散歩してみてください。

 

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「青山播磨守主膳」という名前からしても、その元は播州播磨で起こった事件であることに間違いはなさそうです、

姫路のお土産として人気なのが「ラストサムライ」のロケ地としても知られている「円教寺」境内の千年杉をモチーフとしたお菓子。

書写千年杉

「円教寺」は兵庫県姫路市の書写山に位置する天台宗の寺院。正式には圓教寺ですが、宗教法人としての名称は常用漢字体の「円教寺」山号は書寫山。西国三十三所第27番。現住職は第140世。

千年杉の表装紙には円教寺開創を中心に、性空上人の誕生から入寂までの物語が描かれた絵巻「播州書写山縁起」をギュッと短くして描かれています。

書写 千年杉』は、クーヘンの中に、小倉クリームと柚子餡を流してチョコレートでコーティング。
アーモンドスライスとココアをそれぞれ円教寺境内の千年杉に見立てデコレーションしたお洒落なバウムクーヘンです。

バウムクーヘンは生地が命のお菓子です。書写千年杉の生地は、書写千年杉専任の職人さんの手で毎日、毎日、丁寧に焼き上げられ、ほどよいボリュームとしっとり感、フワフワ感がハーモニーを奏でます。

このハーモニーをどのように楽しむか?
なにを食べるかより、どのように食べるかがとっても大事。

せっかくの書写千年杉、お菊さんの切ない気持ちもロマンチックに味わってください。
おいしい紅茶やコーヒーを涙に見立てて、一緒に味わい、出雲の縁結びに春を想うのも素敵です。

 

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