マトリックス完全解析|マトリックス・レザレクションズ公開直前!

マトリックス ライフデザイン

見えぬけれどもあるんだよ 。見えぬものでもあるんだよ。
こんにちは、いきいきゴエスのNaomanです。
覚えていますか?少年と主人公ネオの会話。
まだ見ていない方も、今回は一挙「マトリックス4」へご案内します!

スプーン曲げの少年

少年:曲げようと思ったら・・・・曲がらないよ。

少年:そうじゃなくて、真実を見ようとしなきゃ。

ネオ:真実?

少年:スプーンはないんだ。

少年:曲がるのはスプーンじゃなく、自分自身だよ。

脳を鷲掴みにするセリフ!黒い衣装にサングラス、かっこいいカンフー!斬新で華麗なガン・アクション、迫力のカーアクションにコンピュータ画面。わかればめちゃくちゃ面白いストーリー!何度見ても脳がエクスタシーによじれる映画です。

1999年に1作目が公開されてから20年以上が経過、いよいよ続編『マトリックス(レザレクションズ)』が公開される『マトリックスシリーズ』はいまも色褪せることなく、謎がいっぱい。人生の真実に触れる奥深いストーリーが心を揺さぶります。

しかし、『マトリックス・レザレクションズ』公開が迫るのに、なにがなんだかワケわからん!という人も多数いるのも本当のようです。意味わからんという人のためにここは外せないという重要ポイント大筋だけでもわかるよう解説させていただきます。

マトリックスシリーズあらすじ一挙公開

映画『マトリックス レザレクションズ』特別映像 2021年12月17日(金)公開

映画『マトリックス』は、仮想現実を描いたサイバーアクションとしてSF映画の金字塔とされていますが、本質は心と世界の関わりをテーマにした哲学的な作品です。

2021年10月28日、フェイスブック社が社名を「メタ」に変更すると発表しました。
新社名は「メタバース(metaverse)」事業の拡大を示唆しており、世界がまたひとつ“新たな領域”へ進みます。

メタバースとは、《meta(超越した)とuniverse(世界)の合成語》で、インターネット上に構築される仮想の三次元空間。オンライン上に存在し、パソコン、スマートフォン、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)を通じてアクセスするデジタル空間のことです。
利用者はアバターと呼ばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流。人々は現実と同じように仕事をし、語り合い、生活を営むことができる。というもの。遠くない未来に主流になると予測されます。この最先端の概念を、20年以上前に先取りした映画が「マトリックス」(1999)です。脚本・監督のウォシャウスキー姉妹にノーベル賞を!

映画『マトリックス』の核は、「君の心が現実を作り出す」というメッセージです。
人間の真の超能力とは、天性の才能や超人技ではなく、内なる気付きと思い込みの突破にあると語っているのです。それは何度か登場するセリフ「心を解き放て」に集約されています。

このメッセージの裏に、「信じる/信じられない・・・」という、もうひとつ大きなテーマが潜んでいます。あなたは自分を信じられますか?

マトリックス』を最先端の概念を映像化したサイバーアクションとして楽しむか、この世の真実を描いている深遠な作品として鑑賞するか、鑑賞される方のセンスに分かれます。

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水槽の中の脳

水槽の中の脳

「水槽の中の脳」のお話をお聞きになったことはありますか?

水槽の中の脳とは、上の図のように、水槽に脳を浮かべて、あなたが体験している世界は脳が電気信号として感じているだけの幻覚あるいは夢ではないのか?という有名な仮説です。

脳は神経細胞を通る電気信号で意識・感情・思考を働かせているので、電極を繋いで微弱な電流操作をすることで「仮想現実」を脳に体験させ、それを私たちが認識しているだけではないのかというものです。(参考:水槽の脳 – Wikipedia)

つまり「水槽の中の脳」は、映画『マトリックス』の舞台そのものみたいな発想です。
マトリックスの世界の住人は後頭部に挿されたプラグに電気信号を流され、知らず知らず仮想現実の中で生かされ続けています。
大半の人間は目覚めることなく仮想現実の中で一生を終えます。

これに気づいて、目を覚ました人間たちが映画の主人公たちであるネオやモーフィアス、トリニティ達です。さらに一歩踏み込むと「彼らは私たちそのものかも知れない」というのがもっとも重要なポイントなのです。

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宗教界・医学界からも高い評価を得た哲学的な映画

日頃、私たちが「自分」、あるいは「世界」と捉えているものは、自身の思い込みが作り出したイメージに過ぎない、私たちは自分の脳がスクリーンに映し出した世界を見ているようなもので、心を解き放てば、空を飛ぶこともできるという教えをビジュアル化した作品です。事実、空中を歩く禅僧は存在します。あるいは「弓と禅」をお読みください。驚愕の事実に触れることができます。

『マトリックス』は多分にキリスト教的なスピリチュアルな世界にお釈迦さま(ブッダ)の思想を流し込んで、日本のコミック『攻殻機動隊』からインスピレーションを得たサイーバーアクションに仕上っています。

『マトリックス』3部作のなかでもエピソード1の評価がずば抜けて高いのは「禅の思想」が色濃く反映されている点にあり、宗教界、医学界での世界的に高い評価も頷けます。
新作『マトリックスレザレクションズ』はエピソード1の続きと言われている点でも期待度が98%超にまで高まっているのは当然です。ただし、3部作はウォシャウスキー姉妹が監督しましたが、新作では妹のリリー・ウォシャウスキーは「(他の作品で)疲れが頂点に達した」とリタイアしています。

「マトリックス」とは?

マトリックス

マトリックスはこの世の真実を描いていると私に言われている作品で、一番の見所は思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)にあります。私は毎朝、シンクロニシティを引き寄せて自分の過ちを取り返すために神社に参拝しています。過去は未来から修正できるのです。

 

マトリックス(matrix)とは「子宮」を意味するラテン語が語源で、転じて「何かを生み出すもの」を意味する言葉です。映画『マトリックス』では「仮想世界」のことです。

マトリックス(matrix)という言葉は、ウィリアム・ギブスンという小説家が自身のSF小説「ニューロマンサー」で使ったのが始まりと言われています。

コンピューター・ネットワーク上のサイバースペース(電脳空間)に築かれた「仮想現実空間」、人類の全コンピューター・システムから引き出されたデータの「視覚的再現」、「共感覚幻想」のことを「マトリックス」と呼んでいる。(出展:マトリックス – Wikipedia

また、行列式のことを指したりもします。イメージしやすいものだと、エクセルの行と列のこともマトリックスです。コンピュータプログラムの基礎となる要素でもあります。

それらを踏まえてSFの世界では「プログラム上で生み出された仮想世界」のことをマトリックスと呼びます。映画『マトリックス』的に表現すると、目覚める前のマトリックスとは物理的な刑務所ではなく、心の刑務所と言った方が一番適切な気がします。その意味であなたもその一員なのです。!!

社会は洗脳し心を独占し人々を取り込みます。取り込まれた人々はこれが現実だと私たちは疑いもせずに暮らしています。自分がその中にいることさえ気づかないのです。

スティーブ・ジョブズのスピーチよりもいいと話題になったデヴィッド・フォスター・ウォレスの2005年ケニオン大学の卒業式で行われたスピーチでの、二匹の魚の話が有名です。海中を泳いでいると先輩の魚が現れて「今日の水はどう?」と尋ねます。「えっ、水ってなに?」と若い魚は先輩の魚に答えます。『マトリックス』の感じを上手く表現している例ですね。

デヴィッド・フォスター・ウォレスのことは映画「人生はローリングストーン」になっています。

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名前の由来

ネオ(Neo):「近代の」「新しい」という意味を持つギリシャ語の「neos」が語源。ONEのアナグラムであり、復活(=救世主)、「選ばれし者」(キリストのような存在)という意味を持ちます。

モーフィアス(Morpheus):ギリシャ神話に登場する夢の神モルベウス。

トリニティ(Trinity):キリスト教の三身一体の精神に由来

サイファー(Cypher):英語で”暗号”の意味。他に「裏切り者」などの意味をもつ。

タンク(Tunk):戦車の意味

アポカリプス(APOCALYPSE):黙示録の上4文字”APOC”

スウィッチ(Switch):中性/切り替え

オラクル (Oracle):預言、神託、託宣。神の言葉。または、それを受け取る人(預言者、シビュラ)、受け取る場所(神託所)。古代ギリシアでは、デルポイのアポロン神殿の神託所、およびその神殿の入り口に刻まれていた格言(通称「デルポイの神託」)が有名。

ザイオン(Zion):聖書に出てくる理想郷。

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あらすじ

映画『マトリックス』はどんな物語?
映画『マトリックス』には、「奴隷になった人類が、ふたたび自由を手に入れる」物語です。
その物語を通じて、自分を信じる孤独を超えて、内なる気付きと思い込みの突破が描かれています。

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あらすじ①トリニティーの会話

映画『マトリックス』はエナメルスーツに身を包んだセクシーなトリニティーの登場からはじまります。トリニティーの通信の会話です。

サイファー:あの男が気に入ったんだな?
トリニティー:よしてよ。
サイファー:殺すハメになる。
トリニティー:モーフィアスは本物だと
サイファー:信じるのか?
トリニティー:関係ないわ。

「関係ないわ」に内なる気付きと思い込みの突破に通じる自分が信じたことを選択して行動する』ことの尊さと難しさが含まれています。

“サイファーにも、モーフィアスにも、関係ない。私の選択よ。私が決めることよ。”
このセリフがこれからはじまる3部作からなる物語を全表現しています。

エージェント・スミスと警官隊が踏み込んできます。
逃げるトリニティー、危機一髪、マトリックスから現実世界に逃げ込みます。

あらすじ②unplug(プラグを抜け)

プログラマーとしてソフトウェア会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、天才ハッカー、ネオという裏の顔を持っていますが、この世界は何かおかしい、攻め立てられて頭がヘンになりそうだと違和感を持っています。

ある日、トーマスが眠っているとコンピュータの画面に「ネオ、目覚めよ。マトリックスは見ている。白ウサギを追え」という文字がタイプされます。”白ウサギを追え”は”不思議の国のアリス”で有名な言葉ですね。

これはマトリックスで寝ている人々にとって、現実世界で生きろという伝説のハッカー、モーフィアスからのメッセージです。と同時に黒ずくめのエージェントがマトリックスに気づきはじめたネオを抹殺しようと迫ってきていることへの警告なのです。

すぐそのあと、ネオの元に、ネオにハッキングを依頼していた地下活動グループがやって来ます。ネオは報酬を受け取ると、彼らに問いかけます。

「起きているのか、まだ眠っているのか、自分の存在が現実ではないような、奇妙な感じを体験したことがないか?」

グループのボス、チョイは「たまにはプラグを抜いた方がいいぜ」と答えます。

この会話は、これから始まるぶっ飛んだ物語を暗示しています。
ネオの質問は毎日の暮らしに違和感があることを示唆していて、チョイの答えは『マトリックス』からの脱出を示唆しています。

このときチョイの答えの中で英語で”unplug(プラグを抜け)という単語が使われますが、人間はみんなコンピューターのプラグに繋がれて、カプセルの中で眠っていることにひっかけています。”unplug”は人間の脳(意識)をに繋がれたコンピューター・プログラム『マトリックス』からの脱出を意味しているのです。

グループから明日のドラッグパーティーに誘われますが、仕事があると一旦は拒否しますが、女性の腕に白ウサギのタトゥーを発見。パーティーに行くと約束をします。

クラブに行くと、ネオの元にトリニティーが現れます。
すでにネオはエージェント・スミスに追われる存在になっていたのです。
エージェントからモーフィアス逮捕に協力しろと強要されます。拒否しますが、支配の魔の手は体内にまで迫っていたのです。
モーフィアスが登場し、トリニティーと力を合わせてネオを助けます。

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あらすじ③仮想世界の真実

モーフィアスは話します。

マトリックスはあらゆる所にある。私たちを取り囲むすべてだ。今も、この部屋にある。窓から外を見る時や、テレビをつける時にもある。仕事に行ったり、教会に行ったり、税金を払ったりする時にも、君はマトリックスを感じる。君の目を真実からそらし盲目にするために作られた世界なのだ

真実とはなんだ?と問いを投げかけるネオに、モーフィアスは返します。

君は奴隷なのだ、ネオ。他の者がそうであるように、君もまた囚われの身に産まれ、君が嗅いだり、味わったり、触れたりすることのできない刑務所の中に産み落とされた。”心”を支配する刑務所だ。マトリックスが何なのかを誰も君に教えることはできない。自分の目で見て、掴むしかないのだ。

・・・・「マトリックスとは何か?」という問いへの回答がモーフィアスのこの言葉になります。

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あらすじ④選択

2つの薬

「これは最後のチャンスだ。先に進めば、もう戻れない。青い薬を飲めば、話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい。赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう

青い薬はこれまで通り仮想世界で暮らせる薬、赤い薬は真実に目覚め、その先は不確実で恐ろしい世界を知ることになります。現実世界で目を覚ますことを決意したトーマスは赤い薬を選択します。ネオとしてコンピュータの支配から脱する人類の存亡を賭けた戦いに気持ちは傾きます。

あらすじ⑤仮想世界(マトリックス)で培養される人々

そしてモーフィアスの案内で、マトリックスの世界でコンピュータに接続され培養されている自分を知ることになります。
マトリックスの世界では、現実だと思っていたことが、電気信号にすぎずコンピュータが人間を支配するために夢をみさせていたにすぎないのです。「水槽の脳」を参照

目覚めると、「ようこそ、現実の世界へ」・・・モーフィアスが言います。
そこは機械軍と戦うモーフィアスのホバークラフト”ネブカデネザル”でした。

モーフィアスにマトリックスの正体(プログラム)を見せられます。
ネオはプログラムの中にいる自分を体験します。

信じていた価値観が崩壊し混乱するネオ。自分の見ているものが現実ではなく、脳の描き出すイメージだとしたら、「現実」は一体どこにあるのか。と問うネオにモーフィアスが言います。

現実とは何だ。君はどうやって現実とそうでないものを見分けるのだ?
「君が感じるもの、匂うもの、味わうもの、見るもの、それを”現実”と言うなら、現実とは、君の脳から発せられた単純な電気信号に過ぎない。」

・・・モーフィアスによって、マトリックスの本質が語られます。

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休憩:実は私たちは仮想世界で生きている

さて、ここで一休みです。

仮想世界で生きるか?現実世界で生きるか?
この選択は私たちが毎日選択していることです。エッ!そんな選択、経験したことがないってですか?それは仮想世界で生きている認識ができていないからです。

ハーバード大学の調査では1日の47%が、過去と未来を考えているという報告がされています。
つまり一日の半分が「いまここ」から離れて仮想空間に身をおいているのです。

曹洞宗の開祖、道元禅師は、『正法眼蔵〜現成公案の巻』で次のように仰っています。
仏道をならふといふは、
自己をならふなり
自己をならふというは、
自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、
万法に証せらるなり

万法に証せられるいふは、
自己の心身、他己の心身をして
脱落(とうらく)せしむるなり。実際にすごい迫力で語られる言葉を現代語に訳すると次のようになります。仏教を学ぶということは、
自分を学ぶことである。
自分を学ぶとは、
自分を忘れることである。
そして、世界の森羅万象から
直接教わるのが学ぶことの本質であり、
その際には、
徹底的に謙虚にならなければならない。赤のマーカー部分が仮想世界、青のマーカー部分が現実世界と読めないでしょうか?
現実世界とは、自分が実践のなかで獲得するしかないものです。
つまり仮想世界を脱ぎすてる(=脱出する)ことが現実世界に戻る唯一の方法なのです。ここでいう「自己をわするる」とは、自分を喪失することではありません。
欲望や自己中心的思考に振り回されている仮想世界の自分に目覚め、仮想世界から解放されることをいうのです。それは真の自己の回復を意味します。そして、そのような真の自己が回復されたとき、支配されてきた自分は、実は光輝く現実世界のなかに生きていたことに気付くのです。

自分の真実は自分の行動で得るものです。あるいは目の前に映し出された世界を疑うこともせず淡々と受け入れてこなしていくのか、大半の人々は青い薬を選択して、テレビに映し出される世界、あるいはSNSに映し出される世界を現実と思い込んで生きているようで、それに対し映画『マトリックス』は警鐘を鳴らしているように思うのです。

先に、キリスト教的なスピリチュアルな世界にブッダを流し込んでいると言いましたが、キリスト教も宗教なので、ブッダと同じく苦悩の解決をテーマにしています。しかしキリスト教では、人間は神に背き、神から疎外された存在「罪人(つみびと)」になったため、苦悩しているとポジショニングされています。

ところが仏教では人間を真実の自己を見失ったもの、つまり本来の自己から疎外されたものと考え、本当の自己を回復することを目的としています。
絶対的超越者である神に救いを求めるのではなく、本来の自己に目覚める哲学の道を仏道としているのです。この点に映画『マトリックス』が求める着地点があると考えます。

では、映画のあらすじに戻ります。

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あらすじ⑥ダウンロード

ネオはマトリックスの中で培養される自分に驚きます。マトリックスの中で脳に電気信号で夢を見ている状態で生かされています。微妙な違和感として感じるネオは、日に日に何かヘンだと感じるようになり、モーフィアスと出会うことになります。

ネオのメンターとなったモーフィアスとは、ギリシャ神話に登場する夢の神モルペウスの意味です。モルペウスは夢や空想に人間のイメージを送り、夢を形作ったり、夢に宿るものたちに形を与えます。

マトリックスで格闘技や知識をダウンロードして、心身両面でどんどん進化します。
コンピュータは人間を支配するために、人々に社会はこういうものだと概念を均一化して制限をかけていますが、制限を突破すると不可能が可能に更新されていくのです。但し、目障りな存在になるので、仮想世界の安定を司る「エージェント・スミス」にマークされ抹消される対象になります。

エージェント・スミスが出てきたところで仮想世界で管理されている人間と支配しているロボットの戦いのプロセスを時系列でご説明します。

あらすじ⑦「人間対人工知能の戦い」のプロセス

マトリックスの正体

モーフィアスは、ネオに、マトリックスがなぜ、誕生したのか、そのプロセスをネタバレ開封で説明します。

  1. 人間はコンピュータの依存度を高めながら便利になったと暮らしています。
  2. その結果、地球上でロボット(人工知能)が著しく発展します。
  3. ロボット(人工知能)が自我を持つようになります。
  4. 自我を持ったロボットと人間との間で皮肉にも戦争が勃発。
  5. 戦争が続きロボット(人工知能)が世界の大半を占領。
  6. 劣勢に陥った人間は太陽光エネルギーの遮断を考え、反撃に核爆弾を使用。
  7. 核爆弾の黒煙で空が覆い隠され世界は暗黒になります。
  8. ロボットは太陽光エネルギーで稼働していたので深刻な燃料不足に陥る。
  9. 燃料調達に困ったロボットは人間の電気信号を自らのエネルギーにする技術を開発。
  10. 人間はエネルギー量が少なく、すぐに寿命が尽きてしまう問題が発生。
  11. 人間の生体エネルギーから膨大な熱量を生み出せる事を知ったロボットは核融合と結合。
  12. 人間の死体を液化、生きた人間に栄養として注入、ロボットに培養されるようになる。
  13. 人間を培養し、人間の脳にプラグを繋ぎ仮想現実プログラムを体験させて「生きている」と錯覚させ仮想世界を支配する。
  14. 安定的にエネルギーの生産に成功する。
  15. 生まれた頃からプラグを挿されている人間は、仮想現実を現実だと認識してマトリックスの世界で一生を過ごすようになる。
  16. 仮想世界に気づいた人間が反乱を起こす。
  17. 2つ世界で戦いが同時進行する
    ・仮想世界では、エージェント・スミスVS人間の戦い
    ・現実世界では、機械軍VS人間の戦い

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あらすじ⑧救世主

モーフィアスは、長い間、この世界の『救世主』となるThe Oneを探し続けてきましたが、ネオに出会って、彼こそ、自分が探し続けてきたThe Oneだと確信したのです。

モーフィアスは、レジスタンスの預言者「オラクル(神託)」から、「お前はThe Oneを見つけ出す。そして人間と機械軍の戦いにも終止符が打たれるだろう」というお告げを受けていたのです。モーフィアスはひたすら信じることでレジスタンスを統率し、自分自身を支え続けていたのです。しかし、面白いことに、傍から見れば狂信者です。

人は、どのような信念、主張をしても、他者に肯定されないと、「自分は狂っていないか?」と不安になるものです。そのために横並びの意見に同意したくなります。つまり信念に生きることは常に「自分は狂っていないか?」との戦いなのです。

「感情を捨てろ」とクールな表情を崩さないモーフィアスですが、本当の顔は、何の根拠もない「お告げ」を信じている熱くクレイジーな男。シリーズ第三作の『マトリックス・レボルーション』でも、リンクの妻に『モーフィアスはクレイジー』と揶揄されます。

しかし「信じる」ことこそが、責任を果たすために、自分自身を変革し未知なる力を引き出す条件に他ならないのです。

お釈迦様は、入滅する前に弟子の「自灯明・法灯明」を説いています。

ただ誰かから聞いたからといって、それを信じるな。
何代も受け継がれたからといって、その伝統を信じるな。
たくさんの人の間で語られ、噂になったからといって、それを信じるな。
あなたが所属する宗教の聖典に書かれているからといって、それを信じるな。
ただ貴方の先生や先輩の権威だからといって、それを信じるな。
しかし、観察と分析を行なった上で道理に合っていて、すべての者の利益になると貴方がわかったならば、それを信じなさい。

自分を信じられるようになるには、ひたすら学んで、学んで、学び抜くしかないことをお釈迦様は説かれています。

『星の王子さま』には、秘密を教える賢者の化身、キツネが登場します。

きみにとって10万匹のキツネのよく似た一匹のキツネでしかないが、きみがおれを飼いならしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたったひとりの人になるんだ。おれもきみにとってたった一匹のキツネになる。

ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間たちはこういう真理を忘れている。でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。

責任を果たすために「自分を信じる」ことができなければならないのです。

お釈迦さまも、星の王子さまも、モーフィアスも、責任を果たすために、信じる力は必須です。

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あらすじ⑨汝、自身を知れ Temet Nosce

マトリックスの本質を知ったモーフィアスのホバークラフト”ネブカデネザル”乗組員たちは、ネオを救世主と信じます。しかしまだ確証はありません。

モーフィアスはネオを連れて預言者オラクルに会いに行きます。

そこで冒頭の少年に出会います
冒頭に揚げた少年との会話のあとです。
それと合わせてオラクルとの会話はもっとも重要なシーンと言われています。

預言者「オラクル」は特殊能力を持った子どもたちを集め、子どもたちと一緒にアパートで暮らしています。

実は彼女も人間ではなくマトリックスのシステムの一部です。彼女は「選択」を司る冷静・忠実な直感探知プログラムで、人間の持つ直感や曖昧さを追求するために作られ、人間の感情を調べる内に、人間に近い存在です。

オラクルの部屋の壁に「己を知れ」という文字が掲げられています。
これには深い意味があります。

ネオは真実だと思っていた世界が実は心の反映に過ぎなかったことを理解することに時間が必要でした。この限定された世界に最初向き合うことは怖れ以外の何物でもありませんでした。
モーフィアスに「救世主(The One)」だと説得されてもネオは自分の真の能力を信じることができません。
モーフィアスが潜在力を示すことでネオは自身の本性に目覚めていきます。
ネオが自分に授けられた能力を真実だと身をもって体験するのは、クライマックスで、モーフィアスが監禁され、その救出にあたってからです。
その能力を自身が予見するのは、救出に行くと決意したときでした。
つまり自身を救世主だと知ったのはその時です。

預言者オラクルは、そのときを予知していたのです。

映画『マトリックス』を観る理由のもっとも重要なことですが、私たちは何かに怖れを抱いたとしても、肉体になにが起ころうと私たちの本性は本質的に破壊することができないことを学べるからです。仏教界、医学界が絶賛する理由はそこにあります。
瞑想、マインドフルネスの訓練を続けることで、自分の本質は決して壊されることがないことに気づくことができるからです。再生された後、さらに本性に気づき、他者の思考、動機さえも直感的に当人より先に読むことができ、さらに行動の先にある結果も見透すことができるようになるのです。
映画『マトリックス』は気づきのプロセスを描いた映画でもあるのです。

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あらすじ⑩預言者:オラクル

ネオが訪れた時にはクッキーを焼いていました。
The One=救世主

ネオに対して、「救世主ではない」と告げます。

オラクル:「私が何を言わんとしているか分かるわね」

ネオ:「僕は……the One(救世主)ではない。」

オラクル:救世主かどうかは恋をするのに似ている。それは自分にしか解らない。心と身体、のすべてが実感するものなのよ

オラクルの意味がネオには届かなかったようです。
それでもオラクルはフォローします。

オラクル:「ごめん、坊や。あなたには能力がある。
でもあなたは何かを待っているように見えるわ」

モーフィアスの意図に反して、オラクルの答えは、否定も肯定もしない曖昧なものでした。
「あなたの期待する答えと違ってごめんなさい」というニュアンスを込めて、「sorry」と答えるのみでした。

モーフィアスに対しても「あなたはThe Oneを見つけるだろう」という曖昧な予言しかしていない。どこにも確証も保証もないのです。

また、モーフィアスがネオを救世主と盲信しているため、モーフィアスは死んでまでネオを守ろうとし、ネオとモーフィアスのどちらかは死ぬことになると預言します。
あなたは選択を迫られるといいます。さらに

運命なんて信じてはだめよ。人生は自分で決めるものよ。いいわね。
と念を押します。

でも、この曖昧な態度が映画『マトリックス』の「君の心が現実を作り出す」というテーマをダイレクトに表しているシーンなのです。

「The Oneは本当に実在するのか」「ネオはThe Oneなのか」という問答には何の意味もないのです。

大切なのは、本人が「どうbelieve(信じる)するか」であり、答えそのものが運命を決するわけではなく、行動が決めるのです。「心を解き放て」です。つまり世界を導くのは人間の信念に他ならないことを、この場面は示唆しているのです。

オラクルは、いずれネオが自らの命と引き替えにモーフィアスを救うか否かという選択を迫られることも示唆します。

すべてはモーフィアスの確信に始まり、ネオが自覚することで完成するのです。

あらすじ⑪脱落者:サイファー

二人と反対の立場にあるのが、モーフィアスを裏切るサイファーです。
サイファーは9年間の我慢に疲れ忍耐の限界でした。

戦うのにも、船の暮らしも、寒さにも、食事にも我慢できない。無知こそ幸せだ。
現実世界にいる仲間のプラグを次々と抜くことで死に追いやるのです。
そしてネオが救世主ならオレを止めるだろうといい、ネオのプラグを抜こうとした時、タンクがサイファーを射殺します。

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あらすじ⑫「自分を信じているから」という選択

映画史上、もっとも有名なシーンのひとつと言って過言でないキアヌ・リーブス(ネオ)が後ろに大きくのけぞり銃弾を避けるでは、バレットタイムと呼ばれる表現手法が使用され世界中の観客の度肝を抜いた。

「マトリックス」が映像化した“現実よりも現実に見える仮想世界”という斬新極まりない概念とともに、VFXやアクションの“映像革命”に世界が拍手喝采した。難解なストーリーについていけなくても、静と動の切れ味最高の格闘シーン、紫電一閃のワイヤーアクション、いちいち斬新なキャラクター、このシーンに”『マトリックス』はスゴい”と口コミで広がった。

不安な気持ちで帰路に着くネオとモーフィアスらの前に、エージェント・スミスに率いられた警官隊が現れる。

レジスタンス生活に嫌気が差した仲間のサイファーが、マトリックスに戻ってセレブになる代償に、仲間の隠れ家を密告したのです。
モーフィアスはネオを守るために、身を盾にして戦いますが、逮捕されてしまいます。

エージェントの狙いは、人類最後の都市である「ザイオン」のメインコンピューターにアクセスするコードをモフィアスから聞き出すことでした。
薬物を使い、モフィアスの心を破壊しようとするエージェントたち。

その様子をコンピューターを通して見守っていた仲間のタンクは、ザイオンを守るためにモフィアスのプラグを抜いて安楽死させることを提案しますが、ネオが待ったをかけ、自分がマトリックスに侵入して、モーフィアスを救出すると決心します。

「まるで自殺行為だ」と止めに入る仲間達に対し、「モーフィアスは”何か”を信じていた。そして彼はそれに命をかける覚悟があった。今なら自分も理解できる、僕もまた”何か”を信じているからだと言います。それが僕が行かなければならない理由だ。そして彼を連れ戻せると信じているからだ。」

モーフィアスの確信に始まり、ネオが自覚することで完成するときがやってきたのです。
トリニティーもまた、真実の愛を感じるのでした。救世主(TheOne)誕生の瞬間です。

それはオラクルの言った通りでした。恋をするのに似ている。

ネオは信じられない働きをしますが、ネオはエージェントに撃たれ、心臓は停止してしまいます。「さらばだ」とエージェントは言います。

モーフィアスたちは愕然としますが、しかし、トリニティーは立ち上がります。

もう恐れない。オラクルは言ったわ。私が愛した人が本当の “the one” だと。だから死なない。死ぬはずがない。あなたを愛しているから。聞こえる? 愛してる。(キスをするトリニティー)そして言います。さあ、立って!

トリニティのキスによってプログラムが書き換えられ”the one” として覚醒する時を迎えます。

ネオは立ち上がる。
モーフィアスは言います。

彼が救世主”the one”だ!

マトリックスはコードを剥き出しにしてその本来の姿を表していた。
ネオはスミスの攻撃をものともせずに反撃し、スミスの内部に入り込んで破壊します。

そしてスーパーマンのように空に舞い上がり、映画はエンディングを迎えます。

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まとめ

ウォシャウスキー姉妹

映画『マトリックス(1998)』が20年を過ぎても、まったく色褪せないのはCGでないこと以上に、無駄なシーンが一切ない尻尾の先まで上質の餡子がぎっしりつまったアクセル全開の傑作だからです。

なかでも、預言者オラクルとの出会いのシーンが重要なシーンと言われていますが。オラクルは選択」を作り出すことにより人間の曖昧さ(=心)を追求する役割を担っています。選択の基準は「信じること」です。シリーズを通して明確になるのは、愛についての選択です。実は『マトリックス』は愛の映画なのです。

監督・脚本はウォシャウスキー姉妹(マトリックス製作当時はウォシャウスキー兄弟でした)

マトリックス完全解析|マトリックス・レザレクションズ公開直前!
映画『マトリックス』が20年を過ぎても、まったく色褪せないのはCGでないこと以上に、無駄なシーンが一切ない尻尾の先まで上質の餡子がぎっしりつまったアクセル全開の傑作だからです。なかでも、預言者オラクルとの出会いのシーンが重要なシーンと言われていますが。オラクルは「選択」を作り出すことにより人間の曖昧さ(=心)を追求する役割を担っています。選択の基準は「信じること」です。
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リローデッド完全解析|マトリックスレザクションズ公開寸前
映画『マトリックス』は、「選択」と「信じる」ということが大きなテーマですが、『マトリックスリローデッド』にも引き継がれています。オラクルの登場シーンにはもっとも核心的な会話が展開されるので注目です。{マトリックス・レザクションズ}に、どう引き継がれているか楽しみですね。
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