ボールペンからクルマまで、道具はその人を象徴するもので、
道具の集大成が、その人の価値観を表現しています。
たとえば陸サーファーのように、カッコよく見られたいから、
見せるために道具にこだわることもあるにしても、
そのようなケースは稀だと思う。
特に本棚は人そのものだと思います。
高級なもの、おしゃれなものをたくさん持っているから、
その人をそのまま表しているかと言うと、
逆の場合もあります。
成金趣味を表現していることだってあるのです。
氏、素性はごまかせない。
道具は雄弁なのです。
あの人はセンスがいいとか悪いとか、センスという言葉を使います。
仕事の会話をしていても通じない人っているように
仕事でも「感性」という意味でよく使います。
センスって何でしょう。
同じ洋服を着ていてもエレガントに見える人と
安っぽい印象の人がいるのはなぜでしょう。
その人の着こなしに、その人となりが表われてしまうのはなぜでしょう。
洗練されたセンスを持っている人は、
何気なくアートだし、美しい衣服、おいしいものを知っている。
アポの取り方も相手のことを考慮してるし、なにより生き方が楽しい。
向上心の集大成がセンスであり、
道具は文字通り生きるための道具であり、
在り方を静かに雄弁に語っているのでウンチクとは縁遠い。
家事を雑用と考えたら道具もそれに合わせてしまいますが
創作だと考えたら、道具も変わります。なによりセンスが違ってきます。
道具の集大成が、その人の価値観を表現しているというのは、
生き方に道具が寄り添っているからです。
人と道具のいい関係を探っていきたいと思います。
コメント