岩手県上閉伊郡の仙人峠で、キツネが雨降小僧に「狐の嫁入りをするから雨を降らせてくれ」と頼んだところ、小僧が手にした提灯を振るとたちまち雨が降り出し、その中を狐の嫁入りが続いて行ったという話があります。
さらに、
雨の夜を男が歩いていたところ、竹の笠をかぶった一つ目の雨降小僧が、両手に何かを持って歩み寄ったとあります。この小僧が持っていたのがどうやら豆腐だったそうで、であるならそれは豆腐小僧だったのではという説があります。
手塚治虫の漫画に「雨降り小僧」がありますが、こちらは
戦後のある時期の日本。おばけの雨降り小僧は、いじめられていた少年を助けたことから仲良くなり、その見返りになにかしてほしいことはないかと尋ねます。雨降り小僧は少年が履いていた同じ長靴がほしいと伝えます。
ところが少年は突然の引越しで約束を果たせなくなります。
それから40年ほどたってからのことです。
少年は大人になり、ある日約束を思い出します。あわてて雨降り小僧の下に駆けつけると、小僧はボロボロになりながらも少年を信じて待っていたのです。
このようにどれをとっても、「雨降り小僧」が悪さをする妖怪ではなく優しい妖怪が浮かんできます。
鳥取県境港市の水木しげるロードの解説では、すべての生物の営みに大きくかかわるものである雨を調節するのが雨降小僧の役目としているとあります。
雨は人々に嫌われますが、人の役に立っている。
「雨降り小僧」伝説は、その切なさを伝えているようです。
切なくなると、あなたはなにをしますか?
妖怪食品研究所でしか買えない「妖菓目玉おやじ」をガブっといくのはどうですか?
「妖菓目玉おやじ」は、鳥取で一番売れているという銘菓「若草」を作っている「松江にある老舗「彩雲堂」が製造しているもの。
ご存知目玉おやじの目玉をお菓子にしたもの。
通信販売も取り置きもできません。残念ながら現地でしか買えません。
「妖菓目玉おやじ」は卵、牛乳、小麦、そばなどアレルギー食材を使っていないやさしい妖菓です。
目玉おやじ会いに是非境港を訪れてみてください。
そして水木しげるロードに立っている「雨降り小僧」に、「冷たくしてごめんね」と言ってあげてください。
目から雨を降らすかも知れませんよ。
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