赤ちゃんの突然死で論争。添い寝支持派と添い寝反対派

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睡眠に関する問題が起こるのを防ぐには、決まった入眠習慣をつくるのが一番だといいます。
寝る前に入浴する、本を読む、灯りを消す、決まったことをすることで、準備ができて、子どもは安心します。
安心して眠ることは、寝かせる場所や寝かせ方を決める以上に大切なのです。

快眠のゴエスは、次のように良い習慣をつけために整理からはじまります。

快眠の整理とは、眠る意味を発見することからはじまります。
赤ちゃんにとって(つまりは、すべての人にとって)眠ることは成長のためです。

人間はすべての哺乳類のなかでも、最も未熟な状態で生まれます。
寝ることで成長します。

眠ることはとても大事なことで、スリープアスリートにとっても基本の基本なのです。

赤ちゃんにとって睡眠と成長はワンセット

熟睡のチャンピオンみたいに思われている赤ちゃんですが、実際は、2 時間おきぐらいに目を覚まし、大泣きしています。

ママにとって、この睡眠パターンに付き合うのは並大抵ではありません。
生後半年くらいになると1 日の睡眠時間は日12時間程度に減りますが、夜中だろうが気にせず目を覚ましては泣きます。

幼い子供が長時間の睡眠を必要としているのは、睡眠と成長はセットだからです。

      

成長ホルモンは深い眠りのときに、分泌が増える

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠中の脳は覚醒に近い状態で活動しているので夢もよく見ます。

ノンレム睡眠は深い眠りにあるので夢を見るのも減りますが、ノンレム睡眠には第1 段階から第4 段階まであります。
寝る子は育つの言葉があるように、成長ホルモンが分泌されるのは、眠りが最も深い第3~4段階です。

論争呼ぶ、添い寝支持派VS 反対派

そんな赤ちゃんがよく寝るようにと添い寝をするママと、添い寝はどうなの?と懐疑派のママがいます。

理想的には生後6 カ月、遅くとも3 歳までには親のベッドから自立させるべきだという意見があります。

全米小児科学会(AAP)は、心理的には反対をしていませんが、ママが添い寝中に原因不明の突然死する乳幼児の割合が増えていると警鐘を鳴らしています。

喫煙や飲酒をした親の添い寝はNG

喫煙や飲酒をした親が添い寝すると、リスクはきわめて高くなると問題視しています。

AAP は添い寝に反対の立場を取り、忠告を無視する親に「安全な方法」について情報提供することも拒んでいるといいます。

情報提供を拒む理由は「100%正しい方法が解明できていないからだ」と説明しています。

「ベッドで乳児の添い寝」注意喚起【米国小児科学会(AAP)】

危険な寝具使わず、ベビーベッドに寝かせよ

毛布やキルト、枕といったフカフカの柔らかい寝具類は、乳幼児の気道を塞ぎ、窒息リスクをもたらす恐れがあり、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク因子と認知されている。

この研究では、1993-2010年における寝具の使用と米国乳幼児の睡眠時の姿勢を調査した。こうしたリスクの高い寝具の使用率は1993-1995年には平均約86%あったが、2008-2010年には55%に減少。

しかし依然として広く行われていることが分かった。寝具の使用率は10代の母を持つ乳幼児で83.5%と最も高く、正期産で生まれた乳幼児55.6%と最も低かった。寝具の使用は、大人のベッドで大人の横に寝かされている乳幼児で最も高いことも分かった。

 研究者らは「数値上は大幅改善しているが、まだ約半数の乳幼児が、安全ではない睡眠環境の中で危険な寝具類に囲まれて寝ている」と結論付け、全ての親がこうしたリスク因子を知り、理解する重要性を指摘している。

勧告のまとめと強さ

レベルA : 良質の信頼性のある科学的根拠に基づいている。将来の研究によっても結論が覆ることは起りがたい。

睡眠は必ず、上向きで(back to sleep for every sleep)

表面が堅め(firm)の敷き寝具を使用する。

「母児同室、添い寝はだめ」を推奨する room-sharing without bed-sharing

ベッドから柔らかいもの、緩い寝具類を取り除く。

妊婦は定期的な出産前ケアを受けなければならない。

妊娠中、出生後ともタバコの曝露を回避する。

妊娠中、出産後ともアルコールと禁止薬物の使用を避ける。

母乳が推奨される。

うたた寝や睡眠時に、おしゃぶりを与えることを考慮。

暖め過ぎを避ける。

SIDSの危険を減らす方法として、家庭での呼吸心拍モニタ装置の使用は行わない。

SIDSを減少させることに加えて、SIDS、窒息、他の事故死を含む全ての睡眠関連乳児死亡を減少させるために、安全睡眠環境の確保及びその方法に焦点を当てた国家的キャンペーンの展開。

小児科医、家庭医、プライマリーケアの提供者は、積極的にこのキャンペーンに参画しなければならない。

レベルB : 部分的で十分に信頼できるとはいえない根拠に基づいての勧告で、今後の研究で結論が変化する可能性がある。

乳児は、AAPとCDCの勧告に沿った予防接種を受けるべきである。

SIDSを減少させるとの宣伝で販売されている用具は使用しない。

大人の見守りのもとで、乳児が覚醒状態にあるときに、うつぶせ姿勢の時間(tummy time)をとることは、発達を促し、姿勢による頭の扁平化を軽減するために推奨される。

レベルC : 一般的な合意と専門家の意見による勧告

保健ケアの専門職、新生児哺育室およびNICU(新生児集中治療室)のスタッフ、保育士、子どものケアを担当する職種の人は、出生時からSIDSの危険低減勧告を熟知・実践しなければならない。

メディアと企業は、意見表明と宣伝に関して、安全睡眠ガイドラインに従って行うべきである。
SIDSの危険を減らすための基本政策としては、家庭での呼吸心拍モニタ装置の使用は行わない。
―呼吸心拍モニタ装置は、無呼吸、徐脈を発見するために、パルスオキシメータは酸素飽和度の低下を見つけるために、家庭で使用されることがある。

しかし、これらの装置の使用がSIDSの発症率を低下させたとの証拠はない。
一部のこれらの装置を必要とする乳児には価値があるが、ルーチンには使用すべきでない。
また、退院前、病院でルーチンで呼吸心拍モニタリングを行うことが新生児のSIDSの危険を予知できたとの証拠もない。

SIDSと睡眠関連死の危険因子と原因、及びその病態生理学的機構の研究と調査は、最終的目標であるこれらの死を完全になくすまで、継続されなければならない。

「赤ちゃんに悪いことは、全部断つ」愛情

しかし添い寝支持派は、「ベビーベッドにひとりで寝かすより、一緒に寝るるほうが安全なケースもある」と、主張しており、AAPの態度こそ無責任だと非難しています。

論争の結末は、ははっきりしていませんが、「大事なのは自分たちの家族にとって、うまくいく方法を見つけること」だとママは主張しています。

いちばんよくわかっているのは母親だというわけです。

そうですねよ。赤ちゃんはひとりひとり違います。
ママもひとりひとり違います。

生育環境も違います。

いちばんよくわかっているのは母親しかいないのです。

確かにそう言えるように思います。

それを好んでいても赤ちゃんに悪いことは、全部断つ。

ママの愛情こそすべてなのではないかという気がします。

まとめ

人間は哺乳類のなかで、最も未熟な状態で生まれるといいます。
その上、身体的にも精神的にも、もっとも複雑な生き物かも知れません。

親が子どもにしてあげられることのなかでも、もっとも大事なことは、どんな理由があっても、笑顔で抱きしめてあげることです。
親が穏やかな気分で楽しく就寝時間を迎えられれば、子どもも同じように落ち着き、よく眠れるようなります。

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睡眠は食欲・性欲・睡眠欲と言われるように人間の三大欲求のひとつです。しかし最も関心の低い扱いをされてきました。睡眠障害、睡眠負債が健康を害しています。運動には関心が高くなりましたが、同じように「攻めの睡眠」が必要です。
いきいきゴエス協会では、ひとりでも多くの人に、良い習慣を身につけていただくために、「スリープアスリート認定制度」を導入しました。

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