経済産業省の「人生100年時代構想会議」が打ち出した「社会人基礎力」は、言葉からイメージすると新入社員が社会人として身につけつべきスキルのような印象を与えますが、それが思い込みというもので、人生100年を生きる基礎力の意味です。
なので、社会の進展に合わせてどんどんアップデートされる性格のものです。
社会人基礎力=3つの能力/12の能力要素とは、仕事をするうえで必要な力である12の能力要素を、「前に踏み出す力」・「考え抜く力」「チームで働く力」の3つにまとめています。これら3つの能力には合計12の能力要素があり、「チームで働く力」にはストレスコントロール力など6つの能力要素があります。
ピカソは「子どもは誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。」だと言いました。
経済産業省の「人生100年時代構想会議」が打ち出した「社会人基礎力」は、無形資産の集積と捉えたほうが良さそうです。つまりアートなんです。
帝国主義の亡霊であるスターリンやプーチンの狂気が語るように、近代資本主義世界では,帝国主義の時代を筆頭に,世界各国がしのぎを削り合うだけで,地球として「まとまろう」と言う発想そのものがないことにつながっています。つまりまとまること、平和こそが富なのです。チームワークは、SDGsの魁(さきがけ)であり、地球全体が一つの生命体であって意志を持っているとする発想につながる『一人一宇宙』の基礎です。
自然は私たちに成功させようと、とても一生懸命試みてくれているが,自然は私たちに依存はしない。私たちは唯一の実験材料ではない
バックミンスター・フラーはそう言いました。
チームワークに欠かせないスキルと自己管理
宇宙船地球号とは、地球上の資源の有限性や、資源の適切な使用について語るため、地球を閉じた宇宙船にたとえてバックミンスター・フラーが提唱した概念・世界観です。また「伝統的な経済学は一部に過ぎない」と考えたケネス・E・ボールディング(イギリス出身のアメリカの経済学者)は経済学にこの概念を導入しました。帝国の妄想に取り憑かれたプーチンのウクライナ侵略は、この対局にあります。
チームワークに欠かせない能力ひとつに規律性があります。約束を守ることの外に「自律性」も含まれます。日本の従来型だと「手伝いあう」状態のことであり、アメリカだと「手伝わない」状態のことです。同じ言葉なのに全く逆になるのがおもしろいですね。
手伝わないけど繋がっているのが、個人に依存しない宇宙船地球号、一人一宇宙なんだ。
手伝わない理由は、
①手伝われることによって、本人の能力として不足する知識と経験とが上司に理解されず、教育の追加が行なわれない。
②本人もそのまま能力不足が続く
③手伝ったほうは本来、休息または次の作業のいずれかをサボったことになってしまう
という三つのマイナスが生まれてくるからです。
分業には、決まりがあり、分業をどうするのがよいかは、チェーンストア経営の先進国であるアメリカではすでに一世紀を超す長い歳月にわたって、経験法則が完成しています。この点も踏まえて3つの能力、12の要素と併せて考えます。
「チームで働く力(チームワーク)」の能力要素
チームで働く力には「発信力,傾聴力,柔軟性,情況把握力,規律性,ストレスコントロール力』の6つの能力が必要だと経産省は打ち出しています。
- 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
- 傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力
- 柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力
- 情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
- 規律性:社会のルールや人との約束を守る力
- ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
多様な6つの能力要素ですが、チームワークの創出と維持にはそれぞれ欠かせない要素です。
スキルとして習得しやすい「発信力」と「傾聴力」
「発信力」と「傾聴力」は、トレーニングをすることでスキルとして身につけやすい能力です。そのため、教育研修のテーマとしては“定番”でもあります。「分かりやすく伝える方法」や、「意見を丁寧に聴く方法」は、身につけている人とそうでない人との差が顕著に現れます。
先輩や上司とのコミュニケーションはもちろん、後輩の指導などにも欠かせないスキルです。また、メールや提案書、プレゼンテーションや商談など、「伝える」「聴く」といった能力は実際の“会話”にとどまりません。で、社会人基礎力の能力要素についての自己評価をご案内しましたが、この2つの要素が「弱み」だと感じた方は、ぜひスキルを学んでください。
柔軟性・情況把握力・規律性
- 『チームで働く力』をデザインするのは楽しいことです。チームワークで大切なのは、『私はOK、あなたもOK(自他肯定)』のスタイルです。自己否定も他者否定も自他否定もチームで働く上で害になるスタイルです。チームワークの柱である柔軟性は、人と人が共働、協働する際に問われる力です。チームワークの場合には、自分が思った通りにコトが進むのは稀です。無為に仲良しプレイーに走らず、価値観や方向性、事実や物事に対する解釈の異なった人の意見を尊重し受け入れ、『私はOK、あなたもOK』のライフスタイルを貫き、適切な対応、打開策がとれる力が柔軟性です。これにはキャリアを重ねても終わりのない具体的なコミュニケーションのスキルアップが欠かせません、その骨格には、人それぞれの境遇を重んじる心が欠かせません。10人いたら10人の人生を生きるのですからチームワークは面白いのです。人生の見えないチームワークなんて無味乾燥のクソです。また、予期せぬ出来事や状況把握力・状況への対応力、規律性もこの柔軟性の根本に含まれます。
- チームで働く力(チームワーク)には、発信力・傾聴力、柔軟性、情況把握力・規律性、ストレスコントロール力の6つの能力が必要ですが、チームワークの定義は日米では真逆です。分業をどうするのがよいかは、チェーンストア経営の一世紀を超す長い歳月で、すでに経験則で明らかになっている決まりがあります。しかし忘れてならないのは人それぞれの境遇を重んじて、それぞれは拠って立つチームにすることです。チームワーク(=宇宙船地球号)にはチームを構成するヒトの人生を抜きにして語れません。
「ストレスコントロール」とは自己管理
ストレスコントロール力は、社会人基礎力では「ストレスの発生源に対応する力」と定義されていますが、対応とは、ストレスの発生源を“消し去る”といった意味ではなく、コントロール、すなわち“自己管理”する能力になります。行動例では、「ストレスを感じることがあっても、成長の機会だとポジティブに捉えて肩の力を抜いて対応する」と紹介されています。
ストレスコントロールの手法は多様ですが、どれもストレスの発生源に対する自分の見方や受け取り方、そしてマインドトークを変えることで、コントロール力を身につけようという考え方が根底にあります。具体的な方法は、「レジリエンス」「コーピング」「マインドフルネス」「リフレーミング」といったテーマの書籍や研修で学ぶことができます。
ここでは、代表的な「レジリエンス」についてご紹介します。
ストレス対処スキル/レジリエンス
レジリエンス(Resilience)の意味は、ストレスの圧力を“跳ね返す”力です。
回復力や復元力とも訳されますが、ストレスという力で“折れる”ことなく、上手に付き合っていくための力です。レジリエンスを高めることで、ストレスに直面しても、集中力や生産性を保ちながら対応できるようになります。
社会人基礎力を見直す
経済産業省の「人生100年時代構想会議」が打ち出した「社会人基礎力(=3つの能力/12の能力要素)」を4回に分けて、その中でも特に重要視すべきポイントについて見てきました。
ともすれば長い人生。変わり続け、求めらるスキルが変遷する中で、自分の進む方向性を見失いがちになる能力を繰り返し見直すことで、成長への糸口にしたいものです。
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
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- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカルシンキング
- ラテラルシンキング
- システム思考
ゲンキポリタン大学は、(一社)いきいきゴエス協会の運営です。
まとめ
- バックミンスター・フラーが宇宙船地球号で提唱した概念・世界観ようにチームワークの本質はまとまること、平和こそが富なのです。これは今日のSDGsの魁(さきがけ)であり、地球全体が一つの生命体であって意志を持っているとする発想につながる『一人一宇宙』の基礎です。
- 『チームで働く力』をデザインするのは楽しいことです。チームで働く力には発信力・傾聴力、柔軟性、情況把握力・規律性、ストレスコントロール力の6つの能力が必要だと経産省は打ち出しています、つまり、チームワークで大切なのは、『私はOK、あなたもOK(自他肯定)』のスタイルです。自己否定の他者否定も自他否定もチームで働く上で害になるスタイルです。
チームワークの柱である柔軟性は、人と人が共働、協働する際に問われる力です。チームワークの場合には、自分が思った通りにコトが進むのは稀です。
無為に仲良しプレイーに走らず、価値観や方向性、事実や物事に対する解釈の異なった人の意見を尊重し受け入れ、『私はOK、あなたもOK』のライフスタイルを貫き、適切な対応、打開策がとれる力が柔軟性です。 - これにはキャリアを重ねても終わりのない具体的なコミュニケーションのスキルアップが欠かせません。
その骨格には、人それぞれの境遇を重んじる心が欠かせません。10人いたら10人の人生を生きるのですからチームワークは面白いのです。人生の見えないチームワークなんて無味乾燥のクソです。
また、予期せぬ出来事や状況把握力・状況への対応力、規律性もこの柔軟性の根本に含まれます。 - チームで働く力(チームワーク)には、発信力・傾聴力、柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力の6つの能力が必要ですが、チームワークの定義は日米では真逆です。分業をどうするのがよいかは、チェーンストア経営の一世紀を超す長い歳月で、すでに経験則で明らかになっている決まりがあります。しかし忘れてならないのは人それぞれの境遇を重んじて、それぞれは拠って立つチームにすることです。チームワークはそれを抜きにして語れません。