そうだったのか!布団とベッドの違いは体圧分散か。

くらしデザイン
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ベッドと布団。それぞれに好みがあります。
大切な心身の健康と使い勝手の良さという点から検証したいと思います。

どっちがいいかは習慣ですが、経験がないと知らないままなので、もったいない気がします。
言えることは、ベッドは柔らかで、布団は固いです。

[st-kaiwa-2623]固いのが好きだな[/st-kaiwa-2623]

[st-kaiwa-2627 r]私は柔らかいベッド派よ[/st-kaiwa-2627]

しかしいちばん大きな理由は住環境によるものです。
ベッドが増える背景には和室の減少があり、布団愛好家の理由には慣れがあります。
それでは大切な心身の健康と使い勝手の良さという点から検証していきます。

なぜ日本人は布団を考えたのか

まず、なぜ布団なのか?なぜ日本人はこの形を選んだのか?
歴史から見てみましょう。

実は古代から日本でもベッドは使われていました。
それが変化したのは主に江戸時代でないかと思われます。

粋でいなせな纏(まとい)持ちは屋根の上でなにをしていたのか

映画やドラマで纏持ちが屋根の上にあがり纏を手に立つ姿をご覧になった方は多いと思います。
(いまではめっきり減りましたが)比較的、近代に近い江戸時代のことです。

この纏持ちはいまでいう消防隊のエースです。
つまり地車の屋根の上に立っている人と同じようなポジションです。
勇気とスキルを必要とし、誰でもできるポジションではありません。
粋でいなせな「男伊達」という言葉を代表する役割です。

で、纏持ちの仕事は消化活動をする上で風向きを隊員に知らせることでした。

しかし木と紙でできた家なので、実際には消火というより延焼を防ぐために家を壊すのが一般的でした。

つまり日本人の家は燃えやすいということを前提に暮らしていました。
「火事と喧嘩は江戸の華」なんて言葉があるくらいですからね。

日本人はミニマリストだった

社会的に役を持った人は別として一般人は、再建という意味でも家もこじんまりとして家財道具は最低限を良しとしていたようです。
いまでいうミニマリストを実践していたのです。

このライフスタイルに布団は適していました。石の家に住む欧米人とは決定的に違いました。

日本人はこの習慣を当たり前のように継承してきました。

しかし安全性の観点からコンクリートでできた家が増え、現在の新築マンションでは火災が発生しても隣家に延焼しない設計が増えています。

文化的にも畳の部屋が少なくなり、フローリングが増えました。
こうなると好き嫌いではなくベッドでないと暮らせなくなりました。

ベッド

ベッドは「フレーム」と「マットレス」で構成されています。
フレームには脚付き、床と隙間のないボックス型があります。
フレームの役割は寝るためのマットレスを乗せることです。

マットレス用のシーツを被せたマットレスに寝るので、敷布団は敷きません。
これが一般的な使い方です。なので一度置くと置いたままになります。

基本的にフレームに乗ったマットレスと床との間には高さの差があります。
この差があることで体幹が弱くなったご高齢の方でも寝起きが楽です。

布団

布団は敷き布団を直接床(畳)に敷きます。
敷き布団の上に寝るので簡単です。
畳には適度の弾力性があるので敷き布団の綿の弾力性と合わせて適度な柔らかさを実現します。

布団は折りたためるので押入れに収納でき毎日出し入れします。
布団のおかげで狭くても使い勝手の良い家にしています。
靴(下駄)と合わせてフレキシブルな使い方ができるのが日本スタイルの醍醐味ですね。
布団は優秀な日本代表というところです。

毎日出し入れするというのが、布団の持ち味です。

敷いたままにすると、布団は途端に不衛生な代物になります。
湿気が布団を通過し床にしみ込みカビの温床になります。
布団は床との高さでも差がないので埃が布団に乗ってきます。

決定的に違うのはベッドは家具ですが、布団は家具にはなりません。境界がないからです。

日本スタイル

ここが食べる場所です、ここが寝る場所ですと、行いを家具で使いわけるのが欧米スタイル。

いまから食べます。いまから寝ますと、場所を行いで使いわけるのが日本スタイル。

この場所を行いで使いわけるというのは、合理的で素敵ですが、面倒がついて回ります。
移動することに慣れた欧米文化と違いが見られますね。

それは徳川三百年の影響があります。
徳川幕府は、人が移動するのを警戒した社会でした。

その習慣が根付いたのだと思います。
なので同じ場所ですべてを賄う(まかなう)習慣に慣れたのだと思います。

とんでもなく飛躍したようですが、あながち、間違っていないと思います。
檀家制度を導入したのも江戸幕府ですからね。

日本スタイルは独特の美を兼ね備えてます。
しかし、旅館とホテルを使ってみるとすぐに分かりますが、脚腰に障害(弱点)を持った人には、すべての面で使い勝手が悪くできています。

それはそのまま布団にも表れています。

 

布団VSベッド

布団の長所

①ベッドに比べて安価

②フレキシブルに自分にマッチさせやすい

③干しやすい

布団の短所

①低さは好みで魅力だが、埃を吸いやすい

②力ビが生えやすい

③ベッドに比べて硬い

④布団の上げ下ろしが大変

⑤寝起きに困難がある

ベッドの長所

①クッション性がいい

②布団の上げ下げがない

③居場所として境界がはっきりする

④腰痛に優しい

ベッドの短所

①設置場所が必要

②布団の上げ下げがない

③マットレスの手入れに難

体圧分散

体圧分散とは、睡眠時に身体にかかる圧力を分散して支える性能のことです。

マットレスメーカーの説明には上の画像のように、均等に身体を支える画像がしばしば使われます。
(2枚の上の方は固いので体圧分散ができないので身体が曲がっています)

これはマットレスでも布団でも同じです。

木綿わたの布団で眠る日本人には、ふかふかのふとんは腰に悪い、硬く薄くなったせんべい布団の方が身体に良いといわれてきて煎餅布団を愛校捨する方もいました。

その理由は柔らかい布団やマットレスに寝ると腰が落ち込んでしまい、腰痛などの原因になるということでした。そのため、敷き布団は硬いのが良いとされてきました。

かって固いわたが普及した背景にはこのような理由があります。

硬いだけでは身体に負担がかかる

しかし、現実は少し違います。

硬い布団で寝ると、身体の出っ張った部分に無理な力がかかります。
しかも年齢を重ねると、体幹も筋力も低下するので、身体を支えきれなくなっていきのです。

特に肩甲骨と臀部には荷重がかかります。
横向き寝の場合はさらに顕著です。
肩の出っ張りに多くの力がかかります。

一カ所にかかる圧力を分散すると身体へのストレスが少なくなります。
これが体圧分散です。

[st-kaiwa-2617 r]なるほど体圧分散ね!![/st-kaiwa-2617]

ほとんどのベッドは、フレームもマットレスも自分で選べます。
そこには体圧分散と予算の配慮があるからです。

しかも下の画像のように、布団の雰囲気を受け継いでベッドと布団、両方の好みを採用した低いベッドもあります。


まとめ

ベッドにしろ、布団にしろ、アンケートでは「満足感」の高さが基準になります。
アンケート分析では科学的な事実とと併せてお使いの方の客観的な感想が主体になります。
布団でもマットレスでも共通しているのは体圧分散だということが浮き彫りになっています。
一概にベッド派、布団派ということより先に身体を支えるマットレスまたは敷き布団の影響が大きいのです。

体圧分散の効果は「リラックスできる」体感で好評です。

ベッドと布団、両方の好みを採用したベッド

 



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