200年時代は個人の時代ですね。
それぞれがエクスプローラー(探求者)→インディペンデント・プロデューサー(個人事業主)→ポートフォリオワーカー(複業家)とライフステージをシフトする時代の到来と言われています。
今回のないしょシネマはTVドラマ「獣になれない私たち」「僕らは奇跡でできている」に描かれたライフシフトする主人公たちの姿を通して「ライフシフト」「ワークシフト」を探してみました。
インディペンデント・プロデューサーってなんだ?
ライフシフトに対応して仕事を変えていくのは、欧米では珍しくありませんが、日本人には慣れない感覚・・・・
なかでもインディペンデント・プロデューサーは「フリーランサー」「個人事業主」「ひとり会社」の時代です。
それぞれ意味は微妙に違いますが、個人の時代です。
社会が受容できるのか気になります。
受容しないと国としてパンクします。
「僕らは奇跡でできている」
昨年終盤に放送されていた「獣になれない私たち」「僕らは奇跡でできている」は、そのへんのことを含んだドラマでしたね。
「人はみんな違う、好きなことをやれば幸せに生きられる」と背中を押していた『僕らは奇跡でできている』の高橋一生はインディペンデント・プロデューサー、共演の榮倉奈々はエクスプローラーという役割だったと思います。
自分に合う社会を創造してしまう「逆転の発想」
『僕らは奇跡でできている』では、かって高橋一生も、うまく社会に対応できない自分を発見できずに苦しみます。
自分を発見するエクスプローラーの時期です。
苦しみながら、社会に対応するのは無理だと思い、逆転の発想から、自分に合う社会を見つけます。
自分が生きていくには大きな社会でなくて良いんだと思い、好きなこと「動物行動学」に没頭します。
スキルアップしたことで大学の「動物行動学」教師として道を開きます。
独自の物の見方を生かした、講義をすることで、生徒たちの共感を得ます。
生徒たちとの応答も誠実で率直、正直です。「人はみんな違う」が前提にあるからです。
人はみんな違う
彼はなにがあっても自分のスタイルを変えようとしません。
そのやりかたもしなやかです。「人はみんな違う」ことを大前提に暮らしているからです。
榮倉奈々は、一見バリバリの歯科医ですが、内面は火の車。
バリバリに見えるのは虚勢を張っているからですが、高橋一生の風変わりなライフスタイルに学んでいきます。
背伸びをやめて、自分サイズでやっていこうというところで終わっています。
『僕らは奇跡でできている』は、社会に合わす成長をやめて、自分に合う社会を見つけることで、「よろこび」を発見する人たちのドラマでした。それは「自分の本当の価値観」で生きるからできることを伝えようとしたドラマではなかったでしょうか?
主演の二人以外の登場人物が物語のコンセプトにうまく絡んでいたのも特長的でした。
反対の意見を持つ人、応援する人、みんなそれぞれの立場で悩んでいたり、気にしていなかったり。
「獣になれない私たち」
「獣になれない私たち」「僕らは奇跡でできている」に見たライフシフトする主人公たちをどう思われましたか?
2つの番組は全く異質なようですが、「ライフシフト」そのものが多面性を内包しているからだと思います。
自分の好きなことができる反面、そのリスクにどう対処するのかという現実。
そんなら「ライフシフト」なんて関係ないと言えないのが人生200年時代だからです。
新垣 結衣, 松田 龍平が共演した「獣になれない私たち」では主人公たちと社会のミスマッチが描かれていたように思います。
「社畜」になれない私たち
主人公たちは、「社畜」であることを要求されても受け入れません。
最後には、受容しない社会(代表として勤務先の社長)に見切りをつけてどこかに行ってしまったようですが。
勤務先の社長は決して悪い人ではありません。多分、好人物なのでしょう。
なので、「悪意のない分、この人は理解できない」とわかってきたのでしょう。
新垣 結衣もガマンを重ねますが、「辞表」をポケットにいれて仕事するようになります。
200年時代は生産性資産の有無が問われる
「獣になれない私たち」では、主人公の新垣 結衣が会社に見切りをつけるつもりが逆につけられた場面がありました。
その後、必要だと訂正されますが、新垣 結衣は退社します。
同じく会計事務所を畳んだ松田 龍平と同じ方向、、向いて歩き出す場面で終わっています。
現実には 生産性資産を身につけていないと、言われたまま受け入れるか、拒否すれば孤独と貧困に陥ります。
いちばん良いのは、生産性資産を身につけることです。
「獣になれない私たち」の二人は、 生産性資産を身につけているようでしたが、私たちも身につけたいですね。
同じことを隣の人も考えていると思うので、それだけ個人間競争が激しくなります。
問題はそのモチベーション(動機づけ)です。
『僕らは奇跡でできている』の高橋一生のように「自分が楽しい」がモチベーションになっているか、どうかではないでしょうか?
「仕事はガマンするものだ」という考えは、「利益が出ないと社員は幸せにできない」と表裏一体です。
別のコインでは「社員が幸せだから利益が出る」でその裏には「仕事は楽しいものだ」が刻まれています。
楽しいから「スキルアップが自然についてくる」「創意工夫が働く」のではないでしょうか。
「ライフシフト」のコツは、楽しさを自分で創っていく
「ライフシフト」って難しそうですが、「楽しく暮らしたい」が根底にないとストレスだらけの毎日に陥りそうです。
20年間、同じ会社で同じ職種で、ひとかどの者にならないのは「異常事態」と思いませんか?
現実には、そういう人がたくさんいます。それに気がつかないのは目標がなく、反省もないからです。
5年間に短縮して、目標を持ってやればオーソリティーになれます。なるべきだと思って努力するが楽しいですよね。
デスクトップの現れた原節子
「獣になれない私たち」 で、「変われない社会」を語らせるつもりで、社長のデスクトップに大正生まれの大女優原節子さんの画像を使っていた点がミスマッチでした。
先取的で潔い原節子さんなら、主人公よりも早く見切りをつけていたと思います。
「けもの道」を行くしかない私たち
「獣になれない私たち」と言っても、高速道路を進めない200年時代は「けもの道」を行くしかありません。
その意味はこういうことです。
ハイウェイを爆走していた時代の終焉
これまでの日本はバブル、バブル崩壊があったものの、高度成長期から続く、同じ方向に向いて、猛スピードで走る車のようでした。
車が会社、ドライバーは経営者、そこに社員が家族ごと乗り込み、ひたすらハイウェイを突っ走る。
しかし、情報社会になり、IT、AIがますます進化し、ハイウェイの方が激しく変化しだしたのです。
これには、車が対応できず、画一的な経営は限界を迎えました。それぞれが独自性を発揮しないと存続も厳しい時代です。
大きいほど厳しいと言えます。中小・零細では人材難が厳しくなります。
ますます延伸する長寿時代
さらに追い討ちとなるのが長寿への突入です。
現在日本の平均寿命は85歳ですが、現在25歳の人の平均寿命は世界的に100歳になると予測されています。
ますます健康になりますが、長寿になる分、お金が必要になるので、働く必要が生じます。
人口減の一方で平均寿命は延伸します。
経済を大きくすることは不可能になり、上手に縮小することが重要になります。
だったら、小さい車で「ゆっくり楽しみながら走ろう」ということになります。
2020オリンピックは「けもの道」へ突入の合図か
それを「高速道路は走れない」と表現しています。
そこでハイウェイを出て、小さい車でけもの道を独自のアンテナでキャッチしながら走る必要が出てきたのです。
「高速道路」ができる寸前の1964年のオリンピック。
「けもの道」へ突入の合図になる2020年のオリンピック。
同じオリンピックでも、状況は全く別でスリリング。
200年時代では4つの無形資産が必要だとされています。
▶︎ 生産性資産
▶︎ 活力資産
▶︎ 変身資産
▶︎ パートナー資産
まとめ
200年時代は、自立が強く求められます。自分が向いていると心から感じられる仕事、作業に全力プラスαで打ち込み充実した手応えを感じている人を、世界が放置しておくことが大切です。そういう人の魅力に惹きつけられた人が、オファーを出し、それを見ている人が次のオファーを出す。獣になる必要はないのです。
その流れ着く先に「下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する・・・」と言われるほど差がでます。
メカニズムからして当然だと思います。
なので、自身が意識して4つの無形資産を身につけるようにしましょう。
睡眠は食欲・性欲・睡眠欲と言われるように人間の三大欲求のひとつです。
しかし最も関心の低い扱いをされてきました。睡眠障害、睡眠負債が健康を害しています。
運動には関心が高くなりましたが、同じように「攻めの睡眠」が必要です。
いきいきゴエス協会では、人生200年時代を生きる方々が「活力資産」を築きために、ひとりでも多くの人に、良い習慣を身につけていただこうと「スリープアスリート認定制度」を導入しました