2023年最後の『一粒万倍日&天赦日』が8月4日に迫っています。
ウェルビーイングな暮らしを実現するために、①健康②仕事③経済④家庭⑤社会⑥⑦学び⑧趣味を達成します。課題は最後まで取り組む<こころ>です。
ここでは、どんな<こころ>で、どのくらいの時間、取り組めば達成できるのか、天上天下唯我独尊の心意気をご説明します。
人間の身体は驚くほど見事なメカニズムで構築されています。「宇宙のギフト」と称えるのがもっとも正しいような気がします。
鳥が群れを成して空を飛ぶのも、アリが列を成して地を這うのも、竜巻がひとつひとつの空気の分子がまとまって動くのも、自己組織化によるものです。 動物、植物、自然現象も、自己組織化によって自らの生態系を支えています。「私」という生き物も同じで、複数の細胞や物質の自己組織化の総体でしかありません。自発的に秩序化して自己組織化するのは、自然に安定性を求めるからです。
マンダラチャートが進まないと焦りますが、サンクスコストなど気にせず、安定が降りてくるようにオーセンティック(authentic/本物の/正真正銘の/信頼できる)を信じて、あまり余計なことをしないことです。自己組織化が完了するティッピングポイントに向かって宇宙に感謝の気持ちをこめて、ハングリーであれ、愚直であれ。ひたすら精励しましょう。
天上天下唯我独尊
円環する『十二縁起』の「無明(カオス・混沌)」が重要な理由は無明がなければ、それまでに身についたことのままレベルアップもなく同じことを繰り返すだけになってしまうからです。
十二支縁起の第一支「無明」があることによって頭の中にある先見、偏見、既成観念が壊れることを余儀なくされ、一時的に消えて無明、混沌の状態になるが、意思があれば発心し、新たな考えが湧いてくるとされたのです。十二支縁起を通して刹那減を経ながら積み重ねるうちに考えも洗練され良い考えにもとまっていくのです。
そこに修行の意味、すなわち、生きる意味があり、ヒトは旅をするために旅をするのです。
ブッダは「如実知見(にょじつ ちけん)」と言われたが、なにが現実なのかヒトによって違うので非常に難しい。そこで遺言として『自灯明・法灯明』で、自分を頼れ、法に頼れ、それ以外は信じるなと言われた。
信じるに値する自分を磨け、生死、先住異減。生じたものは滅する。十二縁起を通して転依思想、つまり基盤となる基礎がレベルアップするプロセスを説かれていたのであろう。さらに無明に結びつき意識のレベルが上がっていくことを怠るなと正しい道の歩み方を示された。
諸行は滅びゆく
と語り、そして、自らの最後の言葉として弟子たち全員に「修行僧たちよ、今こそおまえたちに告げよう。諸行は滅びゆく。怠ることなく努めよ。」と『八正道(①正見(正しい見解) ②正思惟(正しい決意) ③正語(正しい言葉) ④正業(正しい行為) ⑤正命 (正しい生活) ⑥正精進(正しい努力) ⑦正念(正しい思念) ⑧正定(正しい瞑想)』を言い残されたのです。
そして、それらは必ず滅びゆく、無常なものです。このことはブッダの身心も例外ではありません。
ブッダの教えはこの「諸行は滅びゆく」ということの上に展開しています。ブッダは、自らの死を題材として教えの根本を示しながら、すべての弟子たちに「たゆまぬ精進」を促してます。師から弟子たちへの最後のメッセージにふさわしいものでした。
八正道がエンドレスにワンダフルに導きます。
一日は一週間、一週間は一ヶ月。一ヶ月は一年。一年は一生。
そのような中で、私たちは知らず知らずマイナス思考に陥りやすい。人は1日に6万もの思考をするが、その90%がマイナス傾向にあるといいます。また、人間の悩みや不安、不満といったマイナスの感情の9割は、思い込みから生じており、これを心理学用語で無意識バイアスという。それは過去の経験や知識、価値観により認知や判断が自動的に行われ、発言や行動として現れる。そうしたことは自分自身では意識しづらいため「無意識の偏見」ともいわれています。
人は太古の昔より猛獣から自分や家族を守るため、また食料の確保など常に人の脳が不安や恐怖を意識してきたことで、その習慣が現在も脳に受け継がれているからです。仏教では「阿頼耶識」といい、潜在意識にある記憶の貯蔵庫が無意識に働いているといいます。
思考には肉体を変え、人生を変えうる無限の可能性がある。
私たちが人生の成功を望み、それに向かって努力を重ねても、現在の置かれた状況から、「おそらく無理だろう」というマイナスの認識が優先されば、その思いが深い意識層に根付いてしまうことになります。
ウィスコンシン大学医学部やスタンフォード大学医学部で教鞭をとる細胞生物学者のブルース・リプトン博士は、「私たちの思考は肉体を変え、人生を変えうる無限の可能性をもっている」 さらに「信念は細胞を変え人生を変える」と、想念することで自分の理想とする人生が送れるとも主張します。
つまり、人はただ漠然と過ごすのではなく、今までの考え方や認識を変えて自身の未来を具体的に明確化することで、自分の人生の台本を書き換えることが可能だという。 要は、自分の理想の状況や欲するものを手に入れた自分の姿を思い描き、明確に深い意識層の中に放り込み、その方向性に向かって歩き出した人が、欲するものを手に入れられると主張します。しあわせがしあわせを引き寄せるポジティブ思考そのものであるウェルビーイングにはその可能性が凝縮されています。
無意識の人生脚本と対峙するマンダラチャート。
宝珠と法輪。一粒万倍日。
如意輪観音は、宝珠(宝の玉)であらゆる願いをかなえ、法輪(古代インドの武器)で煩悩を打ち砕くといわれ、古くから人々に信仰されてきました。
ヒトの一生は無始無終のいのちの流れの中にいる宇宙の営みの一コマであると受け入れて自らを肯定する。人生100年時代といっても<いのちの大河>から見れば長くもないひとりの営みを<縁起>によって、脈々と流れるいのちの本流と合流させて宇宙と合体させて星屑になる。本来の自己肯定のすがたです。
「自己肯定」とは、思いではなく無明(カオス)に始まり無明(カオス)に戻って循環する十二支縁起の行動にあります。ヒトは大切なことをわかろうともせず、懲りもせずに同じ悩みや過ちを繰り返しあたふたと生きる。そこから抜け出るのが<縁起>であり「曼茶羅」のこころ。大きな石は重いので沈むが、船に乗せれば大海も超える、蚊は小さいのでそのあたりしか飛べないけれど翼をつければ天高く空を飛翔する。良い縁に出会うか出会わないかは雲泥の差。
ヒトは旅をするために旅をする
その昔、ここは平地だったといいます。3,000メートル峰が並ぶ立山連峰の主峰、立山は極楽・地獄を伝える立山信仰の地で女人禁制の山でしたが、原生林に囲まれた美女平という地名が語るように、実は女性を護る山です。美女平には有名な「美女杉」があり、恋愛成就の杉として知られ、この杉の前で、「美しき 御山の杉よ 心あらば わがひそやかなる祈り ききしや」と三度唱えて祈れば、恋愛が成就すると信仰されています。
小さい穴のなかから大空を見てもわからない。大空に身を置いてこそ空の広さが見えるところで動かぬ北極星。
立山曼茶羅とは立山信仰を全国に広めるために絵(掛軸)で表したもので、まず地獄めぐりから始まります。立山信仰では、私の解釈によれば、立山は十二支縁起を体験する山なのです。立山曼茶羅は「地獄めぐり」からはじまりますが、地獄とは無明の状態に他なりません。
十二支縁起とは、無明(むみょう)・行(ぎょう)・識・名色(みょうしき)・六処・触・受・愛・取・有・生・老死の12の因縁のことで、無明に戻って明るくなるまで無明からはじまりますが、<こころ>はいくらかの進展があるものです。
『自灯明・法灯明』は、「自分で考えよ、法(カルマ)に頼れ」カルマとは行為のことで日本語で業と訳されていますが、座禅の注意事項に「良し悪し」の判断をするなという教えに該当します。
仏教は科学・哲学であり、現在のような形になるとはお釈迦様でも想像しなかった?想像したから自分亡き後リーダーは立てるなと言い残されたのです。自由の意味は「道理を北極星に(苦を減らす生き方を)自分で考えろ」です。
マンダラチャートを地図に終わりのない旅を続けるのです。
あるがままに
私の正体
「私」という生き物も同じで、複数の細胞や物質の自己組織化の総体でしかありません。自発的に秩序化して自己組織化するのは、自然に安定性を求めるからです。
たとえば人間の身体にある神経ネットワークは、コンピュータのようにプログラムがあるわけではなく、誰かがコントロールしているわけではありません。
それぞれ自律している神経や細胞が相互作用して、安定を求めて秩序化する結果、組織化が起こります。鳥が群れをなして飛んでいくのはわかりやすい事例ですね。
自己組織的に形成された秩序構造は容易に元に戻ったりしない特性があります。
この性質が「変化しにくい自分」の原因です。
自己組織力を信じて内なる力を引き出す
意識は、気づきの総体で、気づきは空気の一分子と同じです。気づきは、誰にも何にもコントロールされていないバラバラなものです。やがて相互作用により、ある方向へ自然にまとまり、竜巻のように引き寄せられ意識にまとまります。
動物の集団行動に多く見られますが、勉強癖をはじめ人間の癖にも同じことがいえます。
逆に自己組織力を発揮しないようにする方法もあります。
立山信仰の地である立山連峰を「人間救済空間」と呼ぶのは、立山という異空間に身を置き、癖から隔離することで「救済」できるとしたからでしょう。
執着しないことを大切にする「禅」では、何色にも染まっていない「気づき」を大切にします。好ましくない苦をもたらす癖を嫌うからでしょう。「あるがまま」とは、自己組織化にまだ遠い秩序化する前の状態のことではないでしょうか。
「一人一宇宙」というように、ヒトは、宇宙からギフトされたメカニズムを使って『私』を作っています。自己執着心が強いと望む結果を求めすぎますが、身体を無視した欲望は挫かれます。まだメカニズムが働く時が来ていないからです。自己執着心は阻害要因にしかなりません。
一日は一週間、一週間は一ヶ月。一ヶ月は一年。一年は一生。継続が力だというのは、自己組織力というメカニズムが働くまでに達していないからです。自己組織力を信じてマンダラチャートと向き合いましょう。
まとめ
自発的に秩序化して自己組織化するのは、自然に安定性を求めるからです。一日は一週間、一週間は一ヶ月。一ヶ月は一年。一年は一生。時間の単位は共同生活を便利にするための道具にすぎません。
ヒトには自分の単位があります。最適な単位を知っているのは「身体」です。身体はひとりひとり違うので、自分の身体に聴くしかありません。宇宙意識があれば答えを聴くことができますが、通常、宇宙意識は身についていないはずです。聴くこともできませんが、傾聴すれば聴こえるかもしれません。言えることはオーセンティックを信じて、自発的に秩序化して自己組織化するのを待って、自己組織化するまで必要な努力をしましょう。サンクスコストを気にしすぎないでください。ティッピングポイントがあります。
急に売れ始めるにはワケがある
「私たちの思考は肉体を変え、人生を変えうる無限の可能性をもっている」 さらに「信念は細胞を変え人生を変える」
- 牟呼栗多:(ムコリッタ)1日(24時間)の1/30、48分を意味する
- 刹那:極めて短い時間。一説に、一弾指(指ではじく短い時間)の間に六 五刹那あるという。
- 劫:きわめて長い時間の単位。多く宇宙の生滅などについていう。「永劫」→四劫
- 四劫:世界の成立から破滅に至る四大期。
- 成劫:世界が成立する期間
- 往劫:成立した世界が持続する期間
- 壊劫:世界の壊滅するに至る期間
- 空劫:次の世界が成立するまでの何もない期間
- 永劫:無限に長い年月。
- 無限:限界のないこと。有限性の否定。無際限。
- 単位:一般に、組織・運動などを構成する基本となる要素。
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
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- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカルシンキング
- ラテラルシンキング
- システム思考
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