ここでは「一途な好き避け」の「本質」に迫ります。
好き避けする人の切実な理由
好き避けする人には、それなりの理由がありますが、される方にしたら、真剣であればあるほど、対応が解らないだけでなく、深く傷つきます。
どんどんダメージが強くなり悩みは深まり、重症な場合は、身動きできず、死にたくなる場合も・・・。
しかし、もう一度、「好き避け」を「中途半端な好き避け」と「一途な好き避け」に分けて、「一途な好き避け」をしてしまう側の立場で考えると見えてくることがあります。
一途な好き避け女子(あるいは男子)のことを「自信がない」「恥ずかしがり」と言う言葉で考えると、どこまで行っても疑問が残ります。
だって、「僕は君のことがこんなに好きだって言ってるのに。こんなに努力してるのに。。。」といった思いが空回りするばかりだからです。
「なんで、そんなに残酷がことができるの?」
「なんで、そんなに残酷がことができるの?」という素朴すぎるシンプルな質問を投げかけてみると、好きな相手にかまっている余裕がないことが、はっきり見えるはずです。
「人を愛する」という観点から見たら、好き避けはありえないので、謎は深まるばかりです。
人間のマナーとして許せないことだらけに映ります。そんなにひどい人間がいるのかと思ってしまうでしょう。
しかし、好き避け女子の立場に立つと、愛するためには「確証が欲しいだけ」なのです。
好き避けされる側は「こんなに実証してるのに!」と思います。
しかし、しかし、ですよ。
愛した後に裏切られたらどう思いますか?
あるいは思ったように愛してもらえなかったらどうでしょう?
どちらも同じですよね。
愛した後に、愛してもらうために条件付けがされたらどうでしょう?
愛の奴隷です。
絶対にイヤですよね。
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愛の奴隷になりたくない
彼女たちは、自分が思い込んだように、愛し合うすがたが、現実になって欲しいだけなのです。
愛してもらうために、条件をつけられて束縛されたらどうでしょう?
いやですよね、
そのための「試し行動も一途」です。
だから、「なんで、そんなに残酷がことができるの?」という問いに対して「だって好きなんだもの」と返答できるのです。
彼女たちは、もともと誰にも言っていないので、声にして返答もできませんが。
彼女たちが、誰にも言わず、ずっと我慢しているのは、愛してもらうために、条件をつけられて束縛された経験をしているからです。
恋愛はお互いの賭け
Photo by Jonathan Petersson on Unsplash
恋愛は恋した二人にとって、お互いに賭けなのです。
「試し行動」は年齢によっては自然なことですが、年を重ねるごとに、減少して、やがて見られなくなっていきます。
恋愛は、相手があり、ハイリスク・ハイリターンな賭けです。
恋愛によって、人生がすっかり変わってしまう可能性があります。
賢明な投資家ならハイリスク・ハイリターンな賭けはしません。
DVやストーキングという事件が頻発する世の中にあって、軽はずみな恋愛は、相手によっては命さえ落としかねない危険な出来事です。
試し行動は、アラサーになっても、止まらない。むしろ頻発する場合があります。
しかし、恋愛は二人でするものですから、両者にとって、途方もない賭けなのです。
片方が、賭けに踏み切れず、いままでの自分にしがみついて飛べないからといって、「おかしい」とは言えないものです。
一途な好き避け女子を愛してしまった人は、おそらく、「飛ぶことに戸惑う」ことに「個性」を感じて、愛したはずです。
で、あれば、ゆっくり受け止めてあげる勇気が必要であり、待つことも愛することです。
これも賭けなのです。
愛着タイプ
Photo by Joshua Fuller on Unsplash
なぜ夫にDVが起こり、それに耐える妻がいるのか?
彼らのなかに幼い日の過去の記憶があり、再現している場合がほとんどです。
彼らは自身の体内にあるメッセージ物質によって、たくさんの人のなかから、相手を見つけて、再現します。
根幹的な問題として「愛着」があります。
愛着とは特定の人に対する特別な結びつきのことです。
愛着は人間関係の絆だけでなく、同時に人格(パーソナリティー)のもっとも土台の部分を形造っているものです。
脳内のホルモン作用がかかわる生理学的な仕組みです。
愛着にはパターンがあり、「愛着スタイル」ととられられています。
対人関係の在り方に大きな影響を与えるものです。
愛着スタイルには安定型と不安定型がある
愛着スタイルは人付き合いだけでなく、その人の生き方にも大きな影響を与えています。
親切や優しさなど、広い意味での愛情が絡む人間関係の仕方=スタイルといえます。
愛着スタイルは、大きく分類するとまず、安定型と不安定型に分類されます。
- 安定型愛着タイプ
- 不安定型愛着タイプ
さらに不安定型には
- 「不安型(とらわれ型・両価型)」
- 「回避型(愛着軽視型)」
- 「恐れ・回避型」
- 「未解決型」
に分類されます。これらのスタイルをさらに分類していくと
- 回避性タイプ
- 依存性タイプ
- 強迫性タイプ
- 自己愛性タイプ
- 反社会性タイプ
- 演技性タイプ
- 境界性タイプ
- アスペルガータイプ
- 妄想性タイプ
などに分けられます。
不安型の人は、愛着対象に対する期待がとても大きいのが特徴です。
それだけに慎重になってしまうのも無理のないことと言えます。
特に自分が強く求める相手ほど、傷つくとダメージが強いので、好き避けは酷くなります。
束縛されたいけど、されたくない
Photo by Jason Blackeye on Unsplash
子どものころ、愛着対象(養育者)から、条件付きの不安定な愛情しか与えられなかったことで、愛情に対する飢餓感が強いのです。
条件付きの不安定な愛情=学校の成績が良ければ◯◯を買ってあげるなど支配された経験が心の傷になっています。
これは「束縛」を意味します。
生活力のない子どもなら我慢して受け入れますが、恋愛できるほどの生活力を手にいれたいまとなっては、愛される代償として「束縛」を嫌うのは健全なことです。
束縛は依存したい人には安心・安定になりますが、条件をつけられると苦しみになります。
あるいは黙って従うことを要求された場合も苦痛になります。
これらのタイプに対する説明は別途にしますが、安定型を除くと「恋愛のトラブル=愛着のトラブル」が生じても無理がない背景があります。
不安型の人に対峙したとき、人を愛することの意味は、別の意味を持ちます。
メッセージ物質は生きる知恵の宝庫
卵子と精子がひとつになって、メッセージ物質がホルモンによびかけて赤ちゃんになり、胎内で育って人は誕生しました。
メッセージ物質は生存本能と生きるための知恵を持っています。
「一途な好き避け」もその人特有の知恵だと考えられませんか。
全身を使って「生きたい」「幸せ」になりたいとメッセージしています。
なによりも信じてあげたいと思いませんか?
欲しかった愛情がもらえないのなら、最初から求めない方が楽と考える「オール・オア・ナッシング」な「恐れ・回避型」でああったり、愛着の傷を生々しく引きずる「未解決型」であったりしても、そのように育てあげられたので、仕方のないことなのです。
恋愛は「愛着」と向き合う行為であり、一生を判断する場面なので、死に物狂いの葛藤が生じるのは当たり前であり、メッセージ物質が健全に生きたいとメッセージしていると受け止めてあげるのが、素敵なスタイルだと思います。
大切なのは好き避けの理由を知るのではなく、あなたがどう対処してあげるかです!