睡眠はアグレッシブな行為
疲れたらベッドに入ることは難易度の高いことではありません。
しかし、眠ろうとしても、そこで強力な力を発揮するのが神経化学物質とホルモンです。
睡眠ホルモンに抗う化学物質は、眠りの邪魔をします。
身体は眠りに向かおうとしているのに、摂取した「覚醒」化学物質が邪魔をします。
たとえばコーヒーを飲んだときがそうです。
コーヒーを飲んでもすぐには邪魔をしませんが、コーヒーに含まれたカフェインがゆっくりを体内をかけめぐり、身体を覚醒に向かわせます。
遅くまで仕事なので覚醒する必要がある場合は飲むのもいいでしょう。
自然のプロセスと逆に向かって反応するのです。
これは朝にはうってつけですが、夜遅くコーヒーを飲むと、身体のほかの細胞と戦いを起こします。
そもそも人間の身体の睡眠と覚醒は表裏一体の活動をしています。
睡眠中はなにもしていないような錯覚を起こしがちですが、睡眠中にしかできない活動をしています。
アグレッシブに行動しています。
なので、覚醒しているときに、健康的な食品は、眠っているときにも身体に健康的的なのです。
セロトニンとメラトニン
眠りを促進するための研究はずっと繰り返し行われてきました。
いまも続いています。
そのなかで「トリプトファン」というアミノ酸が眠りに良いということが分かっています。
トリプトファンが不足すると、不眠症などの睡眠障害を起こしたり、うつ病を起こしたりする可能性があります。
「トリプトファン」が分解されるとき、快感を引き起こす「セロトニン」という神経物質と、夜遅くなって身体が分泌する「メラトニン」というホルモンが作られます。
「メラトニン」が不足し睡眠障害や睡眠負債の状態に陥ると、癌や認知症のリスクが高まります。
セロトニンとメラトニン 必須アミノ酸「トリプトファン」は人体内では作り出すことが出来ません。
食事で摂取する必要があります。
トリプトファン
逆に、寝付きの悪さや眠りが浅いなど睡眠の質の悪いと感じる方。
不安やイライラ、抑うつ症状などでお悩みの方。
物事への意欲や仕事中の集中力がない人にオススメの食品でトリプトファンを摂取できます。
睡眠の質を改善が期待出来る可能性があります。
(トリプトファンは、うつ病や睡眠不足を治すものではありませんのでご注意ください)
「トリプトファン」は牛乳、ヨーグルト、魚、赤肉、バナナ、マンゴーなどに含まれています。
「トリプトファン」を避けるのが難しいほど、健康的な飲食物には含まれているのです。
それほど人間はアミノ酸を必須としているのです。
「トリプトファン」はチョコレートにも含まれていますが、チョコレートはカフェインも含んでいます。
チョコレートは米軍の携行用食品として推奨してきたものです。
あの有名なM&Mはその典型ですが目的は睡眠ではありません。
▼トリプトファンには、快眠以外に次のような効果が期待できます。
・快眠(メラトニンによる)
・抗ストレス(セロトニンによる)
・肥満の改善(ナイアシンによる)
・肌荒れ改善、アンチエイジング(メラトニンによる)
・筋肉の増強(成長ホルモンによる。また、たんぱく質の材料として)
まとめ
人間の体は食べ物でできています。
食べ物で体質改善できます。
阻害するものを避けるのが賢明です。
いちばん有名なものはカフェインでしょう。
断然コーヒーが有名ですが、レッドブルなど栄養ドリンクにも入っているので気をつけましょう。
忘れがちなのがコーラです。ダイエットコークやゼロカロリーにも含まれています。
痛み止めにも入っているので注意したいですね。
カフェインは3〜4時間で全部取り除かれます。
だから遅い時間に飲むのは控えましょう。
ただ避妊用ピルを飲んでいると、通常の成人の倍の時間がかかります。
6〜8時間にもなるので、入眠時間から逆算して飲まないのが賢明です。
妊婦になると、さらに倍かかるので、妊婦の場合は、飲めないことになります。
このように同じ食べ物でも、人によって違いがあるので気をつけましょう。
特に好物があるなら、病院などで調べておく方が良さそうです。
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睡眠は食欲・性欲・睡眠欲と言われるように人間の三大欲求のひとつです。しかし最も関心の低い扱いをされてきました。睡眠障害、睡眠負債が健康を害しています。
運動には関心が高くなりましたが、同じように「攻めの睡眠」が必要です。
いきいきゴエス協会では、ひとりでも多くの人に、良い習慣を身につけていただくために、「スリープアスリート認定制度」を導入しました。