あんなに自分を好きだと言って、こんな点、あんな点、君の良い点は全部言えると言っていた人が、理由も解らず冷めていく。解らないからどうしたら良いのかも解らない。他に好きな人ができた様子もないし・・・・
こんなとき、どうしたらいいのか解らないですね。
お互いに好き同士でも、女性と男性では心の動き方が違います。違いが亀裂になって広がると別れになることも。
心の動き方から、すれ違ってしまう彼を追跡してみます。
女性の心の動き
女性は付き合い初めは、彼に好意があっても警戒心を持ち続けている場合が少なくありません。やがて彼の愛情と自分の気持ちの高まりに比例して警戒心を解いていきます。
あるいは、過去に傷ついた経験があると警戒心が強くなり、試し行動が強くなります。
どちらも心を許したくなる方に傾斜しているからですが、優しい気持も強くなります。
彼の身の回りのことや健康の気遣いなど、彼の支えになることで関わりを深めたいと思うようになります。
男性の心の動き
一方の男性の方は、アプローチする側なので、女性が警戒心を解く前にピークがあるといってもいいでしょう。
女性が警戒心を解き始めると、彼女を手に入れたと思うにつれて、徐々に冷静になっていきます。
つまり女性が上昇傾向になるのに男性は下降傾向に入ります。
このズレの期間がゆっくり長く続くほど二人の関係も安定しやすくなります。長くなるか短くなるかは、当事者二人のパーソナリティが一番影響します。次に共通点がなにかによっても変わります。
彼の愛がなぜ冷めたのか?
彼の愛がなぜ冷めたのか?
答えはズレをどれだけ上手にゆっくり長く持続したかにあります。
1日という超スピードカップルもいれば、40年というカップルもいるのはそこの違いです。
君の良いところをこれだけ言えるといって20も30も言える男性もいれば、0という男性もいるでしょう。
どれだけ言えても長く続くとは限りません。関係を絶ちたくて海外に仕事を求めた人もいるので、愛の証明にはなりません。
その原因を自分のせいだと捉えて、誰からも愛されないと悩む女性もいますが、気にすることはありません。
恋愛は心のゴミ処理に最適
恋愛はお互いに、自分を肯定する、してくれる、リセット工場です。
だから希望になるし、なにより大切にしたくなる。
男性も女性も、育ってきた過程で、ゴミをいっぱい溜めています。
「恋愛」は、リセットしやすい、もっとも手軽なゴミ処理場です。
信頼は「ゴミを出しても引き受けてくれる相手」という気持ちから育ちます。
女性の警戒心は、信頼感と女性ならではリスクのバランスです。
男性脳は自分が抱えているゴミが気になると、早い段階で諦めてしまいます。
気にしていないと積極的なアプローチを可能にしますが、関係が深まると、ゴミが原因でDVになる場合もあります。
育ちがいい人と
育ちがいい人とは、資産の多寡と勘違いされますが、違います。
愛情をたっぷり受けて育った人で抱えているゴミが少なく、他人に押し付けない人です。
欠点や傷ついた心を受け入れて長年つれ添える人です。
ゴミさえ喜んで始末してくれる人。
ゴミは必ず出るものです。
ゴミをゴミ箱の入れる、その入れ方のカッコよさにこだわる人もいます。
ゴミを愛する人は、現実に毎朝のゴミ出しさえ喜んでしてくれます。素敵ですね。
「あなたにそんなことをさせられないわ」
「いいよ、そのくらいなんでもないよ」
慈しむ気持ち、つまり共感が自然にできる人は、愛が冷めません。
愛が冷めない秘訣は、お互いの「共感」力。
するとあるの「両輪」
人は「こうありたい」という想い、期待する在り方だけでは暮らしていけません。
ご飯を炊いたり、お風呂に入ったり、仕事をしたり・・・簡単なことから難易度の高いことまで様々なことを「する」ことで暮らしが成り立ちます。
行動とあり方がひとつになって、物事は動きます。
「恋人を大事にしたい」と「恋人を大事にする」との間には随分と開きがあります。
開きと互いの心の動きのズレが重なって、いつしか気持が離れていくのを防ぐのは、出会ったように他愛のない会話を通じて寄り添う・・・「したい」と「する」を寄り添わせることです。・・・それが自分の傷を癒していく方法でもあるのです。
ズレを最小限にする
そんなこと言っても、心の動き方はそれぞれなので、彼の心をコントロールできません。追いかけてほしい気持ち(=あり方にこだわる)はもっともでも、男性は「すること」に関心が行く生き物です。
追いかけてほしい気持ちが強すぎると、追いかけることになりがち。
「すること」に関心が高まった時期に、追いかけると冷めたように映ります。
追いかけないと、戻ってくる気持ちが戻らなくなるので注意しましょう。
心の動きのズレに寄り添えば、ゴミを愛する人に育っていきます。
食えないズレには以下のことがあります。
- 束縛に嫌気がさす場合
- わがままの違いが解らない場合
- 嫌な部分が目につくようになった場合
- マンネリが苦痛になった場合
- 重さに耐えられなくなった場合
①束縛に嫌気がさす場合
束縛されていることに嫌気がさしたことが原因で冷めてしまうのはよくあること。
彼を束縛してしまっていることに気づかないのは、思いやりのなさから始まっています。
なので、彼は思いやりのなさに嫌気がさします。
束縛は寂しさだったり、彼を思う気持ちが発端ですが、思いやりのなさは、それだけのことです。彼がそこを見抜いた途端、一気に冷めます。
②わがままの違いが解らない場合
わがままには、かわいいわがまま、かわいくないわがままがあります。
わがままを甘えと錯覚していると彼が離れていく原因になります。
かわいいわがままは相手を癒すわがままなので、かわいく映ります。
反して、自分では可愛い女のつもりでも、「わがままにうんざりした」と思われているケースはよくあるパターンです。
言葉で伝えてくれないとわからなかったと思うかもしれませんが、一つ一つのわがままは口で言うほどのことでない場合が多いんです。
小さなわがままが、知らない間にどんどん積もっている可能性に要注意。
「自分で気がつかないほどバカな奴」というイメージができてしまうと終わりです。
思いやりのないわがままはかわいくありません。
③嫌な部分が目につくようになった場合
二人の関係が慣れると、自分中心になり、わがままが出ます。
気をつけることは、嫌な部分が目につくようになることです。
嫌な部分が一度でも記憶に残ると、イメージを変えるのは難しくなります。
彼に嫌だなと思われないように、話し方や態度を気をつけるようにしましょう。
人として基本的なことなので、特に注意が必要です。
男女のズレの範囲なら、彼も許しますが、人としての基本でズレるとそういうわけにはいきません。
悪いと思ったことは素直に謝ることが大切です。
間違っても解ってくれているだろうと思わないことです。次元が違うので要注意です。
④マンネリが苦痛になった場合
苦痛になるほどのマンネリとは、なにかにつけて向上心がなくなった場合。
つまりすでに冷めてしまっている状態です。
人間にとっていちばん寂しいのは、何を見ても、何を食べても、何の感動もしないこと。感動をしなくなったら、人間おしまいです。
こんなに寂しいことはありません。
試し行動は、見かけではこの状態である場合が多いので注意です。
⑤重さに耐えらなくなった場合
試し行動は、重いだけの塊になる場合があるので、注意です、
彼に依存しすぎて、気持ちと反対のことを言い続けるのは、本当のことを言って避けられるのを恐れてですが、結果はどちらも同じです。
恋愛は依存できることによろこびがあるのは事実ですが、どんな態度をとっても重くなります。重くても耐えられる範囲があるのは、トレーニングと同じ。限界があることは覚えておきましょう。
まとめ
恋愛のモチベーションは、「心の傷を癒したい」につきます。
傷は多かれ少なかれ、誰にもあります。
「癒してほしい」を求め過ぎると、口に出さなくても「俺は誰に癒されるの?」と思います。甘えることは大賛成ですが、癒してあげることも大切にしてくださいね。