いい寝は矛盾のない暮らし

モノが溢れた部屋で悩んでいませんか？
知識欲が高いのはいいけれど、情報がたくさんありすぎて、なにをしたいのか分からなくなっていませんか？

快眠できない人には共通の悩みがあるようです。
快眠そのものは難しいことではありませんが、環境を整える意識まではいかないようです。
理由は簡単、かってに眠くなって自然と眠れてきたからです。

でも眠ることと、快眠は違います。
そんなことが気になりだしたのも、「睡眠負債」と言う言葉を聞くまでもなく、身体が快眠を実感しないからです。

スリープアスリートから、ベッド習慣、快眠の秘訣を探ります。

ゴエスと円相

ゴエスとは、5Sです。

整理/整頓/清掃/清潔/習慣　５つの単語（ローマ字）の頭文字がSなので覚えやすいように５S（ゴエス）と言ってます。

禅語に「円相」という言葉があります。

足りないことも、余ることもなく、すべて満たされて完結している状態のことです。

矛盾のない世界

ゴエス協会ではすべてが丸く収まっていて「矛盾がないこと」「すべての関係性が破綻していない」と美しい状態と解釈しています。

物事にはすべて因果関係があります。
人間の体と同じで肩こりは歯が原因だったというように、現象＝原因ではないことがしばしばです。

子どもが患っている原因は親にあったということは日常茶的な課題です。このように現象＝原因でないと間違った対策をしてしまいます。

「整理/整頓/清掃/清潔/習慣」のプロセスの目的は、整理を習慣にすることで整理する必要が生じない心地よい状態、つまり悩みのない状態を維持できるようにすることです。矛盾のない仕組みが重要です。

「卵が先か、鶏が先か」という言葉があります。
これは問題の先送りでしかないと思います。
どちらが正解とも言えませんが、どちらを選んでもメリットもあればデメリットもある。

決定するとは受け入れることです。受け入れてデメリットを最小にする努力、メリットを最大にすることで正解にできる。
つまり答えはどこか遠くにあるのではなく、自分の手元にある。正解にするのは自分しかいないという考えです。

それが効率よくできるのは「整理/整頓/清掃/清潔/習慣」の５S（ゴエス）が機能しているからです。
５S（ゴエス）は汎用性があり、なにごとにも適用できます。

整理とは、目的を明確にすることです。
目的が定かでないと混乱は必至です。モノが溢れている家は、自分が何をしたくて生きているのかという基本が破綻しています。自分よりモノが大事という発想は、どこから来るのでしょう？実際にそんな方はいませんが、行動が自分よりモノが大事になっていて、効率も居心地も悪い家で暮らしています。

で、あれば捨てれば良いだけですが「執着」があって捨てられません。
「執着」は必ずしも悪いことではありませんが、目的が定かでないので優先順位の整理ができていないので、年中パニック状態に陥っています。

つまり年中、足りないことも、余ることもなく、すべて満たされて完結している状態に程遠くストレスまみれで暮らしているということに他なりません。

これで「安心して眠ってください」と言われても眠れるはずがありません。

整理とは、優先順位をつけるために目的を明確にすることです。
物の場合なら、なぜ持っているのか、その理由を明確にします。

優先順位をつけることで、必要、不要がわかってきます。

優先順位に従い、効率よく活動できるように、身軽になる、つまり自分のなかにある潜在能力を最大限引き出し、最高のパフォーマンスで臨むのです。

人は常日頃から、なにかと話し、行動しようとしていますが、実際には無意識で選択して、行動しているのがほとんどです。顕在意識は問題の発見、目標の設定にしか使えません。

だから言ってるだけで実行していないという矛盾が頻繁に起こります。「こうなりたい」と宣言しても、自分のしたいことさえできないのです。そこで習慣化ということになりますが、三日坊主で終わります。

だから無意識を使うのが効率的なのです。ところが無意識は自分ではつかみようがありません。だからまず整理です。

必要と不必要に分類し、邪魔な不必要を全部捨てましょう。
捨ててしまえば、ないので使えません。あるものだけで暮らします。

あるものとは自分のパフォーマンスを最大限引き出すためのものですから必要十分です。

最初の質問です。

あなたはどうしたいのですか？
あなたはどうなりたいのですか？