マトリックス ワークブック|リローデッド完全解析

マトリックスワークブック
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見えぬけれどもあるんだよ 。見えぬものでもあるんだよ。
こんにちは、いきいきゴエスのNaoman-Minoruです。今回もないしょシネマは「マトリックス/レザレクションズ」の公開に先立ち見た方も、まだ見ていない方も、マトリックス、リローデッド、レボリューションズのシリーズ3作品全解析へご案内します!

最新作レザクションズ鑑賞のために、今回もネタバレで行きますよ

容赦なしに突っ走るので、難解すぎてワケがわからない方には、助かります。

リロードとは、再充填(する)、再装填(する)、再積み込み(する)、などの意味を持ち、IT業界では再読込(する)が主たる意味です。マトリックスを再読込するとは?現在のマトリックスはどうなる?

ネタバレ!「マトリックス・リローデッド」あらすじ

『マトリックス』で紹介されたように、人間の生体エネルギーから得たエネルギーをロボット(人工知能)に供給、人間の脳にプラグを繋ぎ仮想現実プログラムを体験させて、リアルに「生きている」と錯覚させ仮想世界を支配する。そのことに気づいた一部の人間は反乱分子と見なされ、つかまり始末される。
「ロボット(人工知能)」を、たとえば「権力者」と置き換えたら、それに近いことが現実に起こっている気がします。あなたが気になるワードに置き換えて考えてみてください。本当に自分が自由か考えてみるのも面白いし大切です。それにはまず生活をシンプルに整えることが重要です。
『マトリックス・リローデッド』では、人類の尊厳と自由をかけて、ロボット(人工知能)の機械軍と戦いの火蓋が開けられます。蓋の中はエネルギーのルツボ!!
マトリックス ワークブック|マトリックス完全解析
映画『マトリックス』が20年を過ぎても、まったく色褪せないのはCGでないこと以上に、無駄なシーンが一切ない尻尾の先まで上質の餡子がぎっしりつまったアクセル全開の傑作だからです。なかでも、預言者オラクルとの出会いのシーンが重要なシーンと言われていますが。オラクルは「選択」を作り出すことにより人間の曖昧さ(=心)を追求する役割を担っています。選択の基準は「信じること」です。

ネタバレ!リローデッド①トリニティー死す

妖しのビルに単身突入したトリニティー。そこでエージェントと遭遇し逃走を図ります。

逃げ場のなくなったトリニティーはビルから飛び降りつつもエージェントと激しく撃ちあい、エージェントのエージェントの放った一発がトリニティの胸を貫きます。

ネオはそこで目覚めます。ネオの悪夢でした。
マトリックス内で機械軍への侵攻を探っていたネオたちの隠れ家に謎の男が尋ねてきます。男はネオにエージェントが付けるイヤフォンの破片を渡し、「自由にしてもらった」お礼だとメッセージを残します。

ネオはそれを見て、エージェントに囲まれつつある事に気づきます。
ネオはすぐに撤退を指示。エージェントを退け、仲間を逃がします。

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ネタバレ!リローデッド②ネブガデネザル号の帰投

ネブガデネザル号は、補給の為にザイオンに帰投をしますが、ロック司令官の命令を違反した帰投でした。
預言と救世主に盲目的なモーフィアスと堅実なロックは犬猿の仲でした。

ロック司令官
ザイオン攻撃部隊の司令官で、予言や奇跡を信じない現実主義者。『RELOADED』、『REVOLUTIONS』に登場。ナイオビの恋人で、理想主義者である彼女の元恋人モーフィアスを嫌っている。『REVOLUTIONS』では冷静な性格でザイオン軍を指揮し、ザイオンに殺到した25万体のセンチネルに立ち向かった。
ロック:たわ言はいい!預言だの救世主だの知るか。重要なのはこの街を守ることだ。
そのための命令には従え。
モーフィアス:お言葉ですが街を救う手だては1つです。
ロック:なんだ。
モーフィアス:ネオです。
ロック:またか、誰も君のように信じてはいない。評議会に君の解任を進言する
モーフィアス:司令官の権限です。
ロック:二度と船に乗れぬようにしてやるところだ。
モーフィアス:あなたに決定権がなくてよかった

ロックが付き合っている女性船長「ナイオビ」は、モーフィアスが過去に付き合っていた女性で、ふたりの間には「ナイオビ」をめぐっての確執がありました。

ナイオビ
ロゴス号船長で『RELOADED』、『REVOLUTIONS』に登場する勇敢な女性戦士。以前はモーフィアスと付き合っていたが、現在はロック司令官と付き合っている。車や船の運転の達人。『RELOADED』ではトラックから落下したモーフィアスを助け『REVOLUTIONS』ではロゴス号より巨大で操縦が難しいハンマー号をモーフィアスのサポートの下、乗りこなし、通常飛行不可能な狭い地下通路を通り、ザイオンへと生還する。ハンマー号の船長ローランドを「大した腕だ」と驚かせる。
マトリックス内で車を使用する際は、愛車のポンティアック・ファイヤーバードを使用。

ザイオンを取り仕切る評議会は、ロックの現実的な判断に賛同するも、モーフィアスの方針に傾き、救世主の力を信じていました。
評議会だけではありません。多くの住民も同じです。

大規模な作戦の兆候がザイオンの住民に知れ渡っており、戦争に最終局面が来た事でザイオンは集会を開き、戦意高揚を図ります。

ザイオンを取り仕切る評議会は、ロックの現実的な判断に合わせつつも、モーフィアスの方針に希望を感じており、救世主の力を信じていました。

それは、評議会だけではなく、ザイオンの多くの住民が救世主の可能性を願っていました。

ハーマン
女12人、男6人から構成されるザイオンの評議員の中でも指導者的存在。元はマトリックスに繋がれていた人間。『RELOADED』、『REVOLUTIONS』に登場。『RELOADED』ではネオと、ザイオンやマトリックスの仕組みについて話し合った。『REVOLUTIONS』ではキッドから戦争が終わったと聞かされ茫然とする。

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ネタバレ!リローデッド③戦意高揚

ザイオンは戦争に最終局面が来たとして集会を開きます。

今夜、鉄と岩の集会場を揺さぶり、決意を轟かせよう!
真っ赤に溶ける地球の核から暗黒の空にまで
今夜、奴らに思い知らせよう、ここはザイオンだ!
我々は決して恐れない!

モーフィアスの演説は住民を鼓舞し、集会場は興奮のルツボと化します。
住民は熱狂し踊ります。

ナイオビ:私覚えてる。あなたは昔よく踊ってた。とても上手だったわね。
モーフィアス:変わらないものがある。変わるものもある。

ナイオビは久しぶりに再会したモーフィアスにダンスを誘いますが、モーフィアスは断ります。

ネオはトリニティとエレベーターで二人きりになった途端に熱いキスを交わすほど気持ちを抑えきれませんでした。ひとときの熱い時間ですが、ネオは悪夢を思い出し不安を漏らします。

ネオ:君を失いたくない。
トリニティ:私はあなたを離さないわ。

その頃、マトリックス内でオラクルの連絡を受け取ったベインたちは何かに追われていました。ベインは仲間を先に逃がしましたが追ってきたエージェント・スミスに捕まり、スミスに変身させられます。

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ネタバレ!リローデッド④オラクルとの再会

オラクルからの呼び出しを受け、ネオたちはすぐに出港し、ネオはマトリックスに侵入します。
ネオはオラクルのボディガード、セラフの案内でプログラマーの使う裏口を使い彼女と再会します。

セラフ
オラクルを守っている守護者プログラム。白いスーツを着たアジア系男性。普段はティーハウスの店主。ネオと組み手を行い互角に渡り合う戦闘力がある。
昔はメロビンジアンの配下で、“翼のない天使”と呼ばれていた。現在は「放蕩息子」と呼ばれる。
オラクル:まあ、見違えたわ、(ネオに)こんなに立派になって、気分はどう?

ネオは覚醒した力で彼女の正体を確認します。

ネオ:あなたは機械の世界のプログラムか?
   つまりシステムの一部で。コントロールに関わってるのか。
オラクル:あたり
ネオ:もっとも明白な疑問はあなたを信用できるか
オラクル:ビンゴ!本当に困った問題よね。
私が味方かどうか知るすべもない
すべてはあなた次第
私が言葉を受け入れるのも拒否するのもね
ネオ:俺の答えを知ってる?
オラクル:私は預言者よ キャンディは?
ネオ:なら俺に選択の余地はない
オラクル:選択はもうしている、ここに来たのは、選択した理由を知るためよ。
(ネオ、キャンディを受け取る)
オラクル:もうわかるころかと思っていた
ネオ:なぜ、ここに?
オラクル:同じ理由よ。キャンディ、大好き。
ネオ:なぜ助けるんです?私たちにはそれぞれ役割がある。
オラクル:私の興味はひとつ。生き残るためには力を合わせないと。

オラクルは、マトリックスの中でも重要なプログラムの一人、機械でした。
ネオはオラクルが何故人間を助けのるか?
疑問を口にすると、オラクルは機械と人間、双方の未来の為に力を貸していると言います。
オラクルは機械の側にも色々な事があるのを説明します。プログラムはアップグレードされますが、古いプログラムが削除されず逃げ出して超常現象としてバグを引き起こす事もあります。逃げたプログラムは漂流者と呼ばれ、逃げ続けるか、中枢、ソースに戻る事になると言います。

ネタバレ!リローデッド⑤重要な会話:オラクルとの会話

会話は続きます。普遍的なとっても深い内容と、これからのはじまるリローデッドの見せ場であるノン・ストップ・アクションの前書き的な案内になっています。

ネオ:俺の答えを知ってる?
オラクル:プログラムは至るところで働いている
でも正常に働いているときは目に見えない
存在すら気づかない。ところが・・・
幽霊や天使を見たという話を聞くでしょ?
吸血鬼や狼男はシステムに不正プログラムを取り込もうとするから。
ネオ:プログラムがプログラムを・・・なぜ?
オラクル:削除されそうになると逃げて流浪者(エグザイル)になるの
ネオ:削除される理由は?
オラクル:故障したり、新しいプログラムに置き換えられるからよ。
     そうなるとプログラムはここに隠れるか、ソース(根源)に戻るの。
ネオ:メインフレームか。
オラクル:ええ、あなたはそこに行くの。救世主の行先。
もう見たわね?夢の中で。光のドア。
ドアの先になにが見える?
ネオ:トリニティー。そして何が悪いことが起こる。
   彼女が転落し始め・・・俺は目が覚める。
オラクル:死ぬのが見える?
ネオ:いいや。
オラクル:未来が見えるようになったの?時間のない世界を見てる。
ネオ:トリニティーのことは見えない。
オラクル:自分の選択を理解していないからよ。
ネオ:トリニティーの生死を選択しろと?
オラクル:あなたはすでに選択している。理解するのよ。
ネオ:いやだ。できないしたくない。
オラクル:理解するのよ
ネオ:なぜ?
オラクル:救世主だから。
ネオ:できなければ。失敗したら。
オラクル:ザイオンは滅びる。
オラクル:ソースに行くのよ。でもキーメイカーというプログラムの助けが必要になる。
ネオ:キーメーカーとは?
オラクル:しばらく前から姿をけしていたの。
危険なプログラムに捕まっていることがわかったの。
メロビンジアン。最古のプログラムのひとつよ。
ネオ:そいつの望みは?
オラクル:力を持った者が望むのはより強力な力よ。
この時間通りに行くとチャンスはあるわ。(メモを渡す)
あなたと会うときはいつも悪い知らせね。
でもあなたは私まで信じさせた。しっかりね。
キー・メーカー
『RELOADED』のみに登場。マトリックスで使えるあらゆる鍵を作り出すことの出来る暗号解読プログラム。外見はアジア系男性。
エージェントに追われていたが、メロビンジアンによって保護・監禁されていた。ネオに救出された後、マトリックスの中枢(ソース)に入るための方法を教え、自身はネオとモーフィアスと共に突入する。スミスの襲撃からネオ達を逃がそうとソースの中核(メインフレーム)の手前の部屋の扉を開けるが、スミスが放った銃弾を受ける。
モーフィアスに現実世界へ通じる道を教え、ネオにメインフレームに入る扉の鍵を渡し死亡。

オラクルはネオに、そのソースに向かうよう告げます。
しかしネオは、夢でそこに行けばトリニティが死ぬ事を知っていました。
オラクルは、フローチャートを読むようにトリニティかザイオンかという選択肢を投げかけたのです。
それにはキーメーカーというプログラムの助けが必要でしたが、その男(キーメーカー)はメロビンジアンという古く権力を持ったプログラムに匿われ居たのです。
オラクルがそこまで話すと、彼女はセラフに急かされ去って行きます。

映画『マトリックス』は、「選択」と「信じる」ということが大きなテーマですが、『リローデッド』にも引き継がれています。オラクルの登場シーンにはもっとも核心的な会話が展開されるので注目です。

ネタバレ!リローデッド⑥スミスの大群襲来

そして入れ替わりにエージェント・スミスが現れます。
スミスは既にエージェントではなく、自由なプログラムとなっていました。
しかし、未だにマトリックスを出る事が叶わず、その一環としてネオに挑みます。

そして戦いを挑んできたスミスは一人ではありませんでした。
スミスはネオに一度敗れた時、他人に自分を上書きしてコピーする新たな能力を得ていたのです。

無数に複製されたスミスは、大挙してネオに攻撃してきます。
ネオは一度押さえつけられ、スミスを上書きされそうになりますが、抵抗の末、逃れる事に成功します。

ザイオンでは機械の侵攻に備え会議が行われていました。
評議会は未曾有の危機を理解しながらも、モーフィアスと救世主との連絡を密にする命令を下します。
ロックにとってそれは貴重な戦力が削がれるので反対しますが、2隻の船が志願します。
その内1隻はナイオビの船でした。ナイロビは変わらないものを信じるとはっきり主張します。

キーメーカーを求めてネオは、トリニティーとモーフィアスと共にメロビンジアンに会いに行きます。しかし、メロビンジアンとの会合は肩透かしに終わります。

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ネタバレ!リローデッド⑦メロビンジアン

オラクルの言葉通りに行動しましたが結果が得られない事にいぶかしく思っていると、メロビンジアンの妻が接触してきます。

パーセフォニーとメロビンジアン
メロビンジアンの妻で、長身の美しい女性。キスをすることで、相手の心を読める能力を持つ。出会った当時のメロビンジアンは現在のネオに似ていたらしく、純粋に彼に惹かれていた。

浮気性のメロビンジアンを信じられなくなった彼女はメロビンジアンへの仕返しに、ネオたちにキーメーカーを引き渡します。
メロビンジアンはその怒りをネオに向けます。
ネオが足止めをしている間、キーメーカーがその場を逃げ出しモーフィアスとトリニティーが彼を守ります。キーメーカーの力はソースの扉の鍵を開け、あらゆる所に扉を繋げる万能キーを作る事でした。

ネオが部下を全て倒すと、メロビンジアンは前任者同様、貴様の最後を見届けてやると捨て台詞を吐いて退散しました。

その頃、キーメーカーを守る二人は鬼門とされていた高速道路で激しく戦闘中。エージェントを呼び寄せることになります。
キーメーカーを追うメロビンジアンの両腕的双子は透過能力を持ち手強く苦戦を強いられますが、ナイオビ達も駆け付け、合流したネオと共に無事キーメーカーを連れて逃げ切ります。

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ネタバレ!リローデッド⑧決戦準備

一方、現実世界では、巨大な掘削機で地下を掘り進め侵攻する機械への迎撃を行う為、船の配置が終了した所でした。キーメーカーは、ネオたちにソースに入る方法を教えます。

ソースへ繋がるビルは、迂闊に踏み込めば大爆発を起こします。

その機能を停止する為に発電所で電力供給を停止、さらにその予備システムの停止もほぼ同時に行わなければなりませんでした。

ナイオビが何故キーメーカーがそれを知っているのかと聞くと、彼はそれが役目だと答えます。

そして、ここに集った皆もまた、役目を担っていると言います。
ここには偶然にも3隻の船がこの場に集っていました。
しかしモーフィアスはこれこそ運命であり必然であり天運だと言います。

ナイオビはこの状況に不安を感じますが、モーフィアスに迷いはありませんでした。
モーフィアスは預言を信じ、明日戦争が終わるなら命を賭けるに値すると言い切りました。

しかしネオはトリニティーにこの作戦に参加しないように言います。
彼の見た悪夢が近付いていたのです。

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ネタバレ!リローデッド⑨キーメーカー

発電所の停止はナイオビの手によって問題なく行われました。しかし、予備システムの停止に失敗します。予備システムを強襲する班が現実世界で攻撃を受け、船ごと沈められていました。モーフィアスとネオは裏口からビルへの侵入を試みます。しかしそこにはスミスが待ち受けていたのです。

それ以上に切迫した状況は予備システムの停止失敗でした。
トリニティーは迷わずマトリックスに侵入し、予備システムの停止に挑みます。

停止に成功はしましたが、その異変を察知したエージェントが彼女の前に現れました。
ネオはまたもスミスから逃れ、キーメーカーの助けでビルに侵入を果たします。
しかし、キーメイカーはネオを庇って命を失います。

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ネタバレ!リローデッド⑩アーキテクト(設計者)

ネオはモーフィアスと分れソースに入り、マトリックスの設計者、アーキテクトと面会します。
この「アーキテクト」と呼ばれる人物こそ、ロボットのエネルギー不足を解決するためにマトリックスを創造した人物なのです。

アーキテクト
マトリックスを設計・創造したプログラム。白髪の老人。『RELOADED』にてネオを自らの元に導き、「次世界の創造のために現在のザイオン(人類)を見捨てる」か「人類と機械双方の破滅を選ぶ」かの二択を迫る。純粋な「理論」に基づいて動作しているため、人間の持つ「曖昧さ」が理解できず、「Yes」か「No」の選択しか提示・選択できない。そのため、過去に何度かマトリックスの運営に失敗していることを告白している。
「預言者」のオラクルは、人間の持つ曖昧さを理解するために作ったプログラムであり、自分をマトリックスの「父」とするなら、彼女は「母」であるとしている。

アーキテクトは以前にも別のマトリックス世界を何度も作っていました。彼の設計に基づいて、マトリックスは運営されており、かつ、マトリックスは一つだけではなく、複数運用されているようでした。ネオが暮らした世界以外にもマトリックスが存在して、アーキテクトによって運営されていたことが分かりました。

ネオは6人目の救世主でした。そこでネオは、救世主の真実を聞かされます。
救世主とは、マトリックスが排除しきれない異能者の事で、救世主という調整システムを含め、マトリックスがより良くなるように設計されていたのです。

秩序だった統制を目的とするマトリックスは、無意識レベルで秩序を受け入れない人間たちを排除する為、その代表として不必要な異能者を誘導しソースに招き、敢えて離脱させてザイオンを作らせていました。そしてその6度目のサイクルも終焉に向かっていました。つまりここまでは機械が作ったプログラム、作られた運命でした。

アーキテクトは、マトリックスの光のトビラの中にいるソースとマトリックスの間にいて、マトリックスの世界を調整している人物でした。彼は、マトリックスの秘密と真相を知っており、ネオに全てを伝え、ネオに人類を救うか、トリニティーを救うかの選択をさせます。

アーキテクト:「マトリックスは古いシステムだ。私は、ある統合的な異常の出現から次の異常の出現まで数えることを好む。これは6番目のバージョンだ。」
ネオ:「考えられる説明は2つだけだ。誰も私に言わなかったか、誰も知らないかのどちらかです。」
アーキテクト:「その通りだ。君が間違いなく集めているように、異常は全体的であり、最も単純な方程式でさえ変動を生み出す。」
ネオ:「選択。問題は選択だ。」
アーキテクト:「私が設計した最初のマトリックスは非常に自然に完璧だった。それは芸術作品であり、完璧で崇高なものだった。だが、悲劇的失敗に終わった。それは、すべての人間に固有の不完全さの結果だ。そこで、私は人間の歴史に基づいてそれを再設計し、人間の性質のさまざまな奇怪な性質をより正確に反映した。」

もともとアーキテクトが作っていたその世界は機械ならではの合理性に基づいた「完璧な世界」のはずでした。しかし、その世界ではなぜか人間の脳は拒絶反応を起こしました。以前と変わらず、プラントの人間たちがすぐ死んでしまうのです。完璧な世界なのになぜ?これではマトリックス世界を作った意味がありません。

アーキテクト:「しかし、私は再び挫折して苛立った。解決には不完全な知性が必要だった。それ以来、私は逃したことを理解するようになった。完璧を求める度合いの低い知性が必要なんだ。答えは、人間の精神の特定の側面を調査するために最初に作成された直感的なプログラムが見つけた。本来は人間の心理を探るプログラムだ。私がマトリックスの父であるならば、彼女は間違いなくその母だ。」
ネオ:「オラクル。」
アーキテクトの対となる存在が、預言者オラクルでした。オラクルもこの仕組みの発案者でした。
アーキテクトとオラクルがバランスを取って、マトリックスは運営されていたのでした。預言者オラクルは、アーキテクトのバランスを崩すことを目的に行動しているシステムでした。
預言と救世主については、特別に、機械を滅ぼすものではなく、マトリックス内で仕組まれて作成されているプログラムの過程でした。つまり、預言者も救世主も、マトリックスの機能の一つであり、無限に拡張するマトリックスをより良くするための仕組みだったのです。
アーキテクト:「私が言っていたように、彼女は、彼らがほとんど無意識のレベルで選択を知っているだけであったとしても、彼らが選択を与えられている限り、すべての被験者のほぼ99%がプログラムを受け入れるという解決策を受け入れた。選択というかたちを与えてやったからだ。だが根本的な欠陥があり、システム内部にアノマリーを生み出した。システム全体を脅かす。プログラムを拒否する1%を見逃すと大惨事が起こる可能性を増大させる」
ネオ:「ザイオンか」

アーキテクトが秩序を作り、オラクルがエグザイルの居場所を作りました。
それが、ザイオンでした。

ザイオンは、あたかも人間たちが自ら作った反撃の城のように見えますが、実はそれを作るように知らず知らずのうちに機械たちにそう仕向けられていただけでした。

機械にとってのザイオンの存在意義は「バグの管理」です。
目覚めた人間は皆、反撃のために一致団結してこのザイオンに集まります。
つまり異常分子たちが一箇所に集まる場所なのです。一箇所に集まってくれると機械たちにとっては好都合なのです。
3作目『レボリューションズ』ではザイオンを全滅しょうと25万体のセンチネルがザイオンへと攻撃を仕掛けてきます。

センチネル(センティネル、スクウィッディー)
現実世界におけるマシン・シティの鋼鉄製戦闘機械。タコに似た外見の人類抹殺の物理的実行役で
飛行能力を持つ。「スクウィッディー」とは「イカ野郎」との意味で、登場人物たちがそう表現する。短距離レーザーや伸縮性を持つ脚部で戦闘を行う。収納式の小型爆弾「トゥボム」を放つことができ、これでビジランド号やネブカドネザル号を破壊した。
主に重機関銃やビーム銃による破壊や、EMP(電磁パルス)による回路ショートで対処される。携行火器の効果のほどは不明。
アーキテクト:「ザイオンは滅びる、だから君が来た。すべての生物は消滅しザイオンは消滅する」
ネオ:「うそだ」
アーキテクト:「否定は人間によくある反応だ。いいかね。滅ぼすのは6回目だ。その方法も効率的だ。だから、救世主のネオがソースに戻り、保持するコードを撒き、初期プログラムを書き込むことでマトリックスをアップデートする必要がある。ザイオンを放置し続ければ、マトリックスは崩壊してしまう。」
アーキテクト:「マトリックスから、女16人男7人を選び、ザイオンを再建する。
拒否すれば、破滅的な崩壊が起き、マトリックスにつながれた者は死ぬ。ザイオンの消滅に加え、最終的に全人類が死滅することになる。」
アーキテクト:「ザイオンが破壊されようとしているので、君はここにいる。そのすべての生きている住民は終わり、その存在全体が根絶される。」いま必要なのは君に救う覚悟があるかだ。前任者たちは全人類への一般的な愛だ。だが君の場合、1対1だ、」
アーキテクト:「いよいよ試練の時が来る。人間の根本的な欠陥が現れ、矛盾が明らかになる。それは、始まりで、そして終わりだ。」
アーキテクト:ドアは2つある。
右はソースは通じ、ザイオンを救える。
左は彼女のいるマトリックスに通じ、人類は滅亡する。
【選択肢①:右の扉】
救世主ネオが機械に吸収されることを受け入れれば、マトリックス世界で生きている人類の安全は守られる。つまり発電所で繋がれている大勢の命は助かる。ただし現ザイオンはもう助からないが、マトリックスから新たに男女23名を選んで新ザイオンを再建する機会を与えよう。

【選択肢②:左の扉】
救世主ネオが機械に吸収されることを拒否すればやがてシステムはクラッシュし、マトリックス世界で生きている人間たちはみな命を失う。ザイオンもこのまま助からず再建の機会も失う。つまり全人類が滅亡する。

この選択肢①による「ザイオン建設→救世主の吸収→ザイオン破壊→ザイオン再建・・・」という無限ループが救世主システムです。ループする度に新しい救世主が現れ、アーキテクトのもとにたどり着き吸収される仕組みです。

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ネタバレ!リローデッド⑪なぜ機械は救世主を吸収しようとするのか?

機械はより安定的に人間の脳を制御し、マトリックス世界を安定的に保つために「人間の心」のデータを集めようとしています。

機械にとって人間の心とは「曖昧さ・不確定性」であり、バグのようなもの。救世主はそのバグのなかでも特別な存在であり、最も強力なデータを持っています。

その救世主を取り込んでデータ解析することでマトリックスシステムをアップデート、つまりリロードさせようとしているのです。(2作目サブタイトルのReloadedですね)

ちなみに、ネオの前にも過去5人の救世主がいました。彼らは吸収されることを選び、マトリックス世界は5回アップデートされています。つまり作中のマトリックスは少なくとも『Matrix Ver.6』ということになります。
ネオはアーキテクトとの会話で質問します。

ネオ:「そんなことになると機械のエネルギー源が無くなり機械も全滅するのではないか?

そこでアーキテクトはこんな返答をしました。

アーキテクト:「それは我々が受け入れる生き方のレベルによる。

効率は悪いがある程度のエネルギー量が生産できる別の発電方法があるので、機械は滅びないのです。つまり、SDGsです。

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ネタバレ!リローデッド⑫トリニティーの救出

ネオはこれまでの救世主とは違いました。これまでの救世主は、多くの人への一般的な愛を選びました。しかしネオは自分を信じて、トリニティーへの1対1の愛の感情を優先します。

ネオは、トリニティーのため、ザイオンの再建ではなく、彼女を救うドアに向かいます。

このことは、ネオにとって衝撃でしたが、預言が本当に正しいのか疑心暗鬼になり、救世主がいないことが、逆説的に証明されたことになりました。

ネオはトリニティーの危機を知りザイオンの再建ではなく、彼女を救いに向かいます。
悪夢の通りトリニティーはエージェントに撃たれてしまいます。

全速でトリニティーの救出に向うネオ。
ネオは、地面に落ちる寸前の彼女を救い上げ、彼女の体内から弾の情報を抜き取り命を救います。

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ネタバレ!リローデッド⑫迫る、決戦のとき

現実の世界でザイオンを守る戦略が話し合われていました。
モーフィアスは、オラクルの予言どおりに事は成就したのに好転しない現状に悩みます。
24時間以内に対処しないとザイオンが滅びると言い、予言は嘘だったと告げます。
モーフィアスにネオは、預言と救世主はいないことを説明することになりますが、モーフィアスは信じられない様子です。

ネブガデネザル号から脱出したネオたちに、ロボットは容赦なく迫ってきます。

そこにロボットがネブガデネザル号に攻撃を仕掛けてきます。
船が撃沈されます。モーフィアスは絶望します。
その時、ネオはロボット達と妙な繋がりを感じます。
ネオがロボットに手のひらを向けて念じると、何故かロボット達は停止し、自壊しました。
しかし、それと同時にネオも気を失って昏睡状態に陥ります。

うろたえるトリニティーたちを船が救助に来て彼等を収容します。
大侵攻の迎撃に参加していたローランド率いるハンマー号でした。

迎撃部隊の奇襲は予定通りでしたが、開始直前、1隻の船が何故かEMPを起動し、参加した船全てを停止させ失敗を招いていました。
そのミスをした船の唯一の生き残りは回収されており、これから尋問予定でした。
ネオは医療室のベッドに寝かされますが、その隣には、スミスに上書きされたベインが寝かされていました。

以上、映画マトリックス・リローデッドのあらすじでした。

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まとめ

マトリックス・リローデッド完全解析|マトリックス・レザクションズ公開寸前

『マトリックス・リローデッド』は『マトリックス』と趣がかなり変わった印象を受けます。
「仮想世界」という衝撃が低減されたようですが、「信じる」と「選択」という2大キーワードは一貫して貫かれています。「仮想世界」というキーワードを他のものに置き換えると、私たちの暮らし方に疑問が噴出してきます。気になるキーワードに置き換えて考えてみてください。何を信じてどう選択するか、自身の自由であることに想いが行くのではないでしょうか?

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マトリックス ワークブック|リローデッド完全解析
映画『マトリックス』は、「選択」と「信じる」ということが大きなテーマですが、『マトリックスリローデッド』にも引き継がれています。オラクルの登場シーンにはもっとも核心的な会話が展開されるので注目です。{マトリックス・レザクションズ}に、どう引き継がれているか楽しみですね。
マトリックス ワークブック|マトリックス レボリューションズ解析
映画『マトリックスレボリューションズ』は、『マトリックス』から続く、先進的な映像が売りの映画ですが、実は「選択」と「信じる」という普遍的、アナログ的なテーマが売りの映画です。 CGに命を与えたのは「選択」と「信じる」というワードでした。

 

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人生200年時代のマインドフルネス無礼講実践講座

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