「どんな気分で、いたい？」
この問いから曼荼羅を始めてみませんか？
自分の人生がある場所で生きるためにマンダラ（曼荼羅）チャートで自分を整理・整頓してみませんか？夢、計画、リストいろいろあるけど突き詰めればハッピーな気分でいたい、安心できる気分になりたい、温かい気分でいたいということに尽きます。快適な生活習慣がマンダラチャートにあります。一粒万倍日＆天赦日が迫っているいま、誰でもはじめるチャンスです。なぜ、マンダラチャートなのか、ご説明します。
マンダラチャートとは？
曼荼羅には、胎蔵界曼荼羅と金剛頂経を元に描かれた金剛界曼荼羅（大日如来の慈悲）と、胎蔵界曼荼羅（大日如来の智慧）があり、胎蔵界曼荼羅の中央（中台八葉院）には大日如来の「真理」の世界が表現されています。大日とは「大いなる日輪」という意味です。太陽を司る毘盧舎那如来（びるしゃなにょらい)つまり奈良の大仏さまがさらに進化した仏です。 密教では大日如来のことで、宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。（奈良と鎌倉の大仏さまは同じように見えますが違います）
マンダラチャートとは胎蔵界曼荼羅の中央の「中台八葉院」に由来するもので、3×3の9マスを用意し、その中央の「大いなる日輪」の位置する場所に、『本心からの目標や夢など成し遂げたい大目標』を書き込み、それを囲むように周辺に８つの小目標を配置、さらにその小目標を達成するために必要な８つの小小目標が配置される入れ子状態の目標を配置、上のFP試験勉強のようにひと目で認識できるようにしたものです。FP試験合格だって、実は入れ子のひとつで大大目標はハッピーな気分でいたい（＝私）になります。
細分化された81のマス目一つ一つにするべきことを書き込むことで、脳を整理、いまなにをしたらいいのか整頓して、行動に集中できるようにしたもので、８1の目標をクリアすれば自然と中央の大きな目標を達成できるようにしたものです。
マンダラチャートのド真ん中に目標がある
曼荼羅模様のようなマス目を作り、小小目標→小目標と、ひとつずつクリアすれば自然と大目標がクリアできるということを「3×3の9マス」で表したマトリックスは、宇宙を感じさせるものです。
マンダラチャートは混沌とした世界を整理して、ひと目で広大無辺な宇宙を鮮明にします。
ど真ん中にあるのは曼荼羅では太陽神ですが、マンダラチャートでは大目標になります。
太陽神に該当するこの大目標とはなにか？
ダニエル・ラポート(作家・社会起業家）
ダニエル・ラポートは夢、計画、やることリストなどいろいろあるけど、結局それはどんなことを達成したいか、経験したいか、どんな風に見られたいか、ということにつながっているといいます。
これをもっと掘り下げると、究極的には「どんな気分で、いたいの？」ということではないのか？
純粋に「気持ち」によりそうには、プロセスを完全にひっくり返して、単純に「どんな気持ちになりたいの？気分でいたいの？」を人生の出発点にすればいいのではないのか？と問いかけます。
- 朝おきたら時、どんな風に感じたい？
- 一日のスケジュールを見た時には？
- オフィスや教室に入った時には？
- コンピュータを開いた時には？
- スマホを見る時には？
- 恋に落ちる時には？
- 歯を磨く時には？
- 夜、寝る時には？
全ての時において、どんな気持ちでいたい？ということをまずクリアにしていこう、すると自分が描いている幸せに近づくよ、とダニエルは呼びかけています。『こんな気持ちでいたい！』をマンダラのど真ん中に吸えるのもいいのではないか？たとえば富山県が『ウェルビーイングを成長戦略にしたように。
そこで気になるのが「自分」という「私」って「何者？」というそもそもの疑問。まず、そもそもの疑問から解いていきましょう。
マンダラチャートの太陽神
マンダラチャートが単なる目標達成シートでない点がとても重要で、使うヒトである「私」のセンスが表れます。システム思考でいう自己マスタリーの高いヒトなら、たとえば宮本武蔵やバガボンドのような人物なら課題を通して自己を極めることになります。太陽神とは宇宙の創造主、つまりあなたです。
ヒトはみんなそれぞれに異なる体験をしています。やる気も安らぎもそれぞれ違う。マンダラチャートの大事なことは、「外敵」から「私」や「あなた」を守ってくれるものであることです。つまり安全で愛するものに囲まれて暮らすことです。ど真ん中に太陽神である「私」がなければ目標を達成したって意味がないからです。「私」とはなにかについてご説明します。
私たちが住む世界は「一人一宇宙」で、その宇宙に住んでいるのはあなたひとりしかいません。
宇宙から出ることも、他者が入ることもできません。国連人口基金（UNFPA）の「世界人口白書2023」によると、2023年の世界人口は80億4500万人です。つまり80億4500万の宇宙があるということです。「一人一宇宙」ですが、80億4500万の宇宙と繋がって大宇宙を形成することができます。
太陽神とは宇宙の創造主、それは「あなた」と書きましたが、一般社会に於いてあなたが神様であることはありません。そもそもあなたは実体として存在しているのか？ヒトは犬や猫、猿のように自分を鏡で見ても自分だと認識します。これが自己意識、あるいは自意識、自己が存在することに気づく能力です。外界や他人と区別できる自我です。
一方で60兆の細胞ネットワークを身体に包み込んだ自分をコントロールできません。ちょっとした痛みさえ支配できないのです。意思したことを思うようにコントロールすることさえ苦手です。マンダラチャートを書き込んだけれど、いざ実践となると億劫でできないヒトが続出します。自意識はあると錯覚しているだけで錯覚ではないのかという疑問が起こります。『我思う、ゆえに我あり』は、フランスの哲学者デカルトの言葉ですが、その意味は「世の中のすべてのものの存在を疑ったとしても、それを疑っている自分自身の存在だけは疑うことができない」ということで、未だに論争が続いているといいます。
映画『マトリックス』の第一部でも登場しましたね。ブッダは『無我』といい、大乗仏教では『空（くう）』あるといえばあり、ないといえばないと実に曖昧です。
マンダラチャートには、アイデアの整理や拡大を促す力があり、『宇宙船地球号』の発想の原点があり、スティーブ・ジョブズのアイデア、自意識、SDGs、ウェルビーイングの思考を深める機会のチャンスがあります。
「私」の実体はあるのか、ないのか？
私の本名は「縁起」です。
仏教でいう＜空（くう）＞とは、あるといえばある。ないといえばない。という実に曖昧なものです。その意味は実は簡単。
「あなたはあなたであってあなたではない」ということです。
その種明かしをします。
ヒトは自分では「私」はやさしい人間だと思っている。
ところが仕事仲間は、厳しい人だと思っている。
一方、妻は、子煩悩で遊ぶことしか頭にないといいます。
三者の評価はバラバラです。
つまり関わり方（縁）で、本来は実体のない「ヒト・モノ」が、全く違う「ヒト・モノ」として、登場するという事例です。
これが仏教でいう「諸法無我」です。
この世に存在するあらゆる事物は、因縁によって生じるものであり、不変の実体である「私」は存在しないという意味です。同じことは妻に対しても、仕事仲間にも、動物にも家具や道具にも言えることです。机は机であって、机ではない。パソコンはパソコンであって、パソコンではない。そして、それらは「相互依存の関係」にあります。
みんな実体は存在しておらず「無我」であり、縁起の上で存在しているのです。
マンダラのど真ん中にある目標こそが「私」であり、喜怒哀楽の原因となる目標がなければ「私」はいないということです。暮らしこそが「私」なのだから、価値ある暮らしがなければ「私」は存在しないに等しい。価値ある暮らしとは慈悲を基礎にした「大宇宙」を形成しょうとする暮らし、つまり「つながり（縁起）」のことで、「相互依存の関係」です。
相互依存とは相互協力であり、互いに補完しあうことで、相乗効果を意図的に発揮している状態。
いまあなたが生きているのも父母の縁起の結果であり、相互依存の関係が両者にとって慈悲に包まれたものであれば、より三者はウェルビーイングな関係に近いのではないでしょうか。
あると思い込んでいる「私」という実体はない。言葉の上であるだけで、あるのは八識のみ。
八識とは、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六識と末那識(まなしき)・阿頼耶識(あらやしき)の総称。＜こころ＞とは何かを問い、＜こころ＞の構造を追究した大乗仏教のひとつである『瑜伽行唯識学派』が打ちたてました。＜こころ＞が鏡に映し出した「私」を忘れて、マンダラチャートに書き込んだ対象になりきって二人三脚でマインドフルネスを実践するのみです。
（英語でいう）マインドフルネスとは目の前の「（心がいっぱいになり）対象になりきる」こと。食事をするなら食べ物になりきる。掃除をするなら雑巾になりきる。つまり没入。自分に執着した状態で行動、発言、思考すると＜苦＞に苛まれます。正しい心の持ち主には、幸運がついてくるものです。他者依存にならず相互依存で、慈悲を忘れないために、「私」を忘れて、自利利他で対象になりきる。
わかりやすいモデルの筆頭がマンダラチャートを使って大リーガーのスーパーヒーローになった大谷翔平さん。野球愛があふれて、一日が没入の連鎖なら「私」を意識することはなく、ただ野球があるのみ。「此れ生ずるが故に彼れ生ず、此れ滅するが故に彼れ滅す。」
君のいる場所がマンダラ
曼荼羅（マンダラ）とは、サンスクリット語で「円」のことで、真理（本当のこと）を意味しています。古代インドが起源と言われている曼荼羅は、原始仏教とは縁がありませんが、密教だけでなくヒンズー教さらに日本の神道でも曼荼羅は存在しており、画一的に説明できるものではありません。使い方や形もさまざまで、掛け軸のようなものだけではなく、必要な時にだけ地面に図柄を描く曼荼羅や、立体的な曼荼羅も存在し、曼荼羅の内容、表現方法もさまざまです。どの曼荼羅でも単純な絵柄ではなく、その絵柄や文字が意味をなしており、世界観・宇宙観・悟りの境地などをわかりやすく伝えようとしていることに共通点があります。
禅語に「円相」という言葉があります。意味は円は欠けることのない無限を表したり、全てが始まりでもあり終わりでもあり、矛盾のない世界、悟りや真理、宇宙全体などをこの円相が表現しているといわれています。ほぼ同じことを表現していると考えてよく、一切を捨てることは本質になると解釈してください。禅では「本来無一物（ほんらいむいちぷつ）」とヒトを定義しています。
ヒトはみな、裸で生まれ、そこには悟りも迷いも、きれいな心も汚い心もありません。自分探しというような自分もなく、ただ縁起によって生起する刹那の連鎖があるだけです。私たちはそれを人生と呼んでいますが没入していなければ、ただ時間が過ぎただけになります。
そこで時間が実在しているのかという疑問です。一つの社会で共存するなら共通の物差しが便利ですが、時間の単位がヒトそれぞれだったら歩調の合わせ方で長くも短くもなります。ヒトによって時間の単位が違うことへに気づきが大切だということです。
無明のトンネルの先、縁起は刹那減、途切れぬ連鎖が一人一宇宙に光のまたたきに導かれ、曼荼羅思考で広大無辺な大宇宙の一コマになります。今という刹那も、光のまたたきも、一コマも、すべて、あなたの時間の単位であることを忘れないでください。生きるとは今をあなたの刹那で使い切る連鎖です。つまり自分の時間を生み出す営みが生きるということです。
自分の外側に関心ごとを多く作るほど、自分を追い出している行為に他ならないと認識するのがマンダラとつながるミニマリストな自分をマネジメントする第一歩だと思います。映画『マトリックス』が描いた世界です。
脳の奥にある太古からの記憶
では、本質とはなんでしょう？
太古から脈々と受け継いできた＜いのち＞です。
太古から受け継いできた＜いのち＞には太古からの記憶を宿していながら、記憶に至らない未来を併せ持っています。つまり数千個の細胞が死滅し代わりに数千個が生まれ入れ替わります。
その両方があるから脳も身体も無意識に安心して明日も生きていると信じて眠りに入れます。
生起したことも、脳と身体と時間も刹那の連続でありながら＜いのち＞は呼吸によって保たれています。でも呼吸を意識しているかというとそうでもありません。君が＜いのち＞より大事にしているものってなんでしょう？あまりにもたくさんのことを抱え込んで複雑な私になっているのは、しあわせになろうとして、他人の価値観を抱え込みすぎているからです。脳の奥には太古からの記憶があります。
そこに私たちがミニマリストなファイナンシャルプランナーを選んだ理由があります。
ミニマリストなファイナンシャルプランナーである私の目的は、クライアントにエンドレスにワンダフルな自由で豊かなライフステージを過ごしていただくことです。そのためにはしあわせを追い求めて周囲に揃えた幸せの代理品は不要です。しあわせを現実にするには、求めすぎないのが鉄則です。求めすぎるとより刺激の強いしあわせを求めて幸せの代用品に絡めとられるからです。
SDGsに熱心な人気カフェチェーンのことです。ある店舗は極端に肥満体型のヒトが多く、近くには全国から患者が来る脳外科専門病院があります。ある肥満体型の女性客がざっと2,000円ほどの飲み物とスイーツ数点を購入。彼女は手早く食べ終わり店から出て行きました。バックには外見からは障害等が分からない人が援助を得やすくするためのヘルプマーク。日照時間６時間ほどの白夜の国フィンランドが世界一幸せな国を３年連続トップにあるのに対して、日本が世界幸福度ランキングで毎年最低レベルにある原因を見たような気がします。
マンダラチャートには、「どんな気分でいたいの？」を大目標にミニマリストと呼吸（健康）を組み込みます。
ライフプランを設計して終わりではなく、ライフイベントなどを考慮して、必要な情報だけに集中して行動するのがミニマリストなファイナンシャルプランナーのお仕事です。
- 顧客との関係確立とその明確化⇒ご相談者と信頼関係（相互依存の関係）を築きます。
- 顧客データの収集と目標の明確化⇒傾聴を重視し、価値観等の確認を行います。
- 顧客のファイナンス状態の分析と評価⇒現状分析で、問題点を洗い出し最適な選択肢を提案
- プラン検討・作成・提示⇒問題点を解決する改善提案をご相談者の価値観を優先・ご提示。
- プランの実行援助⇒改善提案を実行する場合、他の専門家をご紹介する等実行のサポート。
- プランの定期的見直し⇒結果を評価、プランの修正、変更を立案・ご提案。
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まとめ
「どんな気分で、いたい？」この問いから曼荼羅を始めてみましょう。
夢とか計画とか、いろいろあるけど、究極的には「どんな気分で、いたいの？」ということではないのか？他人の価値観でなく、不要なものを全部捨てて、自分の価値観で純粋に「気持ち」によりそうには、プロセスを完全にひっくり返して、単純に「どんな気持ちになりたいの？気分でいたいの？」を人生の出発点にすればいいのではないのか？と問いかけます。
- 朝おきたら時、どんな風に感じたい？
- 一日のスケジュールを見た時には？
- オフィスや教室に入った時には？
- コンピュータを開いた時には？
- スマホを見る時には？
- 恋に落ちる時には？
- 歯を磨く時には？
- 夜、寝る時には?
「どんな気分で、いたいの？」を整理整頓して、マンダラチャートで毎日清掃・清潔に自分のこころを掃除する。早い話、マンダラチャートは、太陽神の雑巾です。マンダラチャートに書き込む言葉のひとつひとつに＜魂＞が吹き込まれたら、目標は自分自身になります。
ゲンキポリタン大学
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