妖怪・後神に肘鉄食わせて大胆絶品の伊勢うどん

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Sekien_Ushirogami

三重県伊勢地方に伝わる妖怪「後神」。
鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』では頭頂部に一つ目を頂く女性の幽霊のような姿で描かれています。

鳥山石燕(とりやま せきえん)
正徳2年(1712年)生まれ、江戸時代後期の浮世絵師。狩野派の門人で妖怪画を多く描いた人物です。
鳥山石燕自身による解説では、突然、人の背後に現れて後ろ髪を引くものとしています。

つまり、鳥山石燕自身の解釈(創作)では、あることを決断して行動しようとする人間の心を、その決意よりもさらに強い力で思いとどまらせようとする心の動きや戸惑いなどを、一種の霊として表現したものと解釈されています。

「魔物」と考えるとしっくりくるように思います。決断しても後ずさりする弱気な気持ちは、人の足を引っ張りますが、「後神」と呼ぶのは洒落っ気があり妖怪にまで仕立てると面白いですね。

伊勢といえば、伊勢神宮に二見浦、そしてなんといっても「伊勢うどん」
一番はじめに見た時は、その真っ黒なダシに唖然。こんなもの食べられるのかと。。。。
早速、後神が出現しました(笑)

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後神に肘鉄食わせて「伊勢うどん」食べて絶品

人によって好みがありますが、真っ黒なつゆの正体は「たまり醤油」です。
見た目の黒さほど濃い味ではなく、少し甘いダシになっているのは、みりんと砂糖、かつお・こんぶ…だし汁を使用しているからでしょう。食べられるなら何杯でも、おかわりしたくなる味です。

鎌倉時代から、伊勢の農民がうどんに地味噌から出来た「たまり」を少しかけて食べていたのがそもそもの始まりだと伝えられています。それに調味料を加えて発展させたものが現在の味だと思われます。

伊勢うどんのダシの作り方です。

伊勢醤油              40ml
みりん               40ml
砂糖                 2g
かつお・こんぶ…だし汁     40ml

【作り方】

1.だし汁を作ります。
2.みりんを入れます。
3.残りの調味料を入れて、ひと煮立ちさせます。
※ 煮詰めすぎない様に注意。

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伊勢醤油がベースですが、つゆ以上に特徴的なのが、麺です。

  • 他の地方でいう、太めの2~3倍はあると考えられます。
  • 打ったあとのうどんを、長時間茹でることで初めてこのようなものになりますが、大体1時間程度じっくり茹であげるというからきです。
  • かき混ぜないのが特徴で、麺を浮かせてゆっくり茹でます。
  • その上で冷水で締めます。

これだけ茹でてものびきったうどんのようにならず、しっかりとしていながらも柔らかさを感じるのが、伊勢うどんの特徴。
讃岐うどんと違う点です。絶品「伊勢うどん」をお楽しみください。

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